薄桃色のような、薄い藤色のような傘をさしてバイパスを突き抜く横断歩道の手前で青信号になるのを待っている。

 

肌がじめっと感じる。梅雨入り間近だろうか。

 

勢いよく行き交う車をボーっと眺めている。

 

傘に落ちる雨音がこの季節の風物詩のようだなと

 

耳を澄ましていると・・・

 

微かに人の声がする。

 

「・・・ル・・・」

 

ん?

 

傘ごと振り返ると夫が傘もささずに作業服のまま立っている。

 

慌てて傘を夫の頭上に移動させ、

 

「おぉ、お疲れ様。どうしたの?」

 

と言うと

 

「お疲れさん。濡れるなよ」

 

と、背中をトントンとしてくれる。

 

「うん!ありがとう^^」

 

と言って家まで歩いた。

 

青信号になったので、左右を確認もしないで渡り始めると、夫がこちらに向かって大声で

 

「青になっても右と左を確認しないとまた轢かれるぞ~!」

 

と言う。(苦笑)

 

車の中の人、すごい見てるんですけどw

 

見てるけど、見られてるけど、

 

なんかちょっと嬉しい。

 

洗濯物が乾かない梅雨はいまいちだけど

 

しとしとと降り続く雨もまた、

 

どことなく風情があっていい。

 

庭の小さなアジサイも、花芽がついて雨を待ちわびている。

 

待ち遠しかったでしょう。

 

今年はいろいろあったけど、それでもやっぱり梅雨は来たよ。

 

アジサイを見てそう思った。

 

色々あるけど時だけは止まらない。

 

ならば少しでも前向きに進もう。