ヒ 「おはよう」
ハ 「おはよう」
ヒ 「昨日は悪かった。」
ハ 「話さないといけないことがあるの。昨日のFAXは、こないだ家に来た真理子からだと思うの。私、こんなだから気が付けなかったんだけど、嫌がらせされてるみたいなの。深夜の電話だったり・・・。それで着信を拒否しちゃってたの」
ヒ 「なんでそれを昨日のうちに言わないんだ」
ハ 「毎度こんなことに巻き込まれて、私にも悪いなっていう気持ちがあったし、ヒロシさんに少しでも浮気を疑われたことがショックで何も話す気になれなかった、ごめんなさい」
ヒ 「昨日のあのタイミングでその話を聞いてたら、すぐに対処出来たこともあったかもしれないだろ。俺はね、ハルのそういうところは直して欲しいと思っているよ。迷惑かかるからってよく言うけど、事が大きくなってからじゃ逆に迷惑だろ?わかる?」
ハ 「そうか・・・うん、わかる。」
ヒ 「ほんとにハルは色んな人から恨みを買いがちだよな。どちらかと言えばワシの方が口も悪いし思ったことをバシバシ言っていくからそうなりそうだけどな!」
ハ 「うん。」
ヒ 「否定はしないんだな」
ハ 「あ・・・。うん。ごめんね。昨日は心細くて一緒に寝たくてほんとは夜が楽しみだったのに、あんなふうになっちゃって」
ヒ 「いいよ。今日もあるし明日もあるし」
ハ 「毎日は当たり前にくるものじゃないから・・・ヒロシさん働き者だし、体酷使してるからいつどうなるかわからない・・・」
涙が出てくる
ヒ 「勝手にワシが死ぬ設定で話をするな」
ハ 「はい。」
ヒ 「じゃあ今夜は早めに一緒に寝ような。」
ハ 「うん!嬉しい。ありがとう」
ヒ 「いやそれにしてもとんでもない女だな。マリコ?私生活が不幸なんだろ、どうせ。」
ハ 「知らないの。彼女が何型なのかも、何月生まれなのかも、好きな食べ物も、どんな子なのかも知らないの。そのぐらい接点がなかったの」
ヒ 「でもハルハルって言ってたじゃん」
ハ 「うん。それが私にもどうしてなのか分からないの。美晴には、私のことが好きだとメールをしてたみたい・・・。それもほんとかどうかわからない」
ヒ 「またそのタイプか。おまえ、どうせ優しくしたんだろ?そいつに。」
ハ 「自分では優しくしたという認識はない。ハッキリと、もう来てほしくないと言ったし」
ヒ 「ん~~~~~。まぁ今はいいか。ハルもう座っとけ。顔色悪いぞ。横になっていいよ。あとで美晴ちゃんの電話番号教えといて!」
それからもたくさん話をした。
夫が上着を羽織り、玄関に行くとき
玄関でこちらを向く夫に、昨日までの思いもこめて抱き付いた。
「愛してる」
「うん。悪かった。ワシも、仕事でちょっと色々あったから。ハルが浮気を本気でしてるとは思ってはなかったよ。悪かった」
そう言って、
ハグをした手でそのまま背中を撫でてくれた。
壊されなくてよかった・・・。
そうだよね、
もっと信じて良かったんだ。
こんなことで壊されてたまるもんか。