昨夜いつものように和室に布団を敷いた。

 

夫が夜間点検のため、私一人で寝ている。

 

子供たちは、二人で二階の主寝室で一緒に寝る。

 

これが我が家スタイルだ。

 

いつからか、サラはママよりお姉ちゃんと一緒に寝たいと言い出したのだ。

 

ママは驚いたけど本人がそうしたいと言うのだから、そうさせている。

 

昨夜、和室に敷いた布団に入り横になった。

 

あぁ気持ちがいい。愛用している毛布は相変わらず肌触りが最高で冷たいと感じることがない作りになっているらしい。

 

確かに冷たくない。

 

布団に身を任せて本を片手に読書灯を灯し本を読んでいた。

 

リビングの窓は二重サッシにしているため、この家は意識して耳を澄まさなければ雨音すら聞こえない。

 

豪雨の際は危険でもあるね、と家族で話をしたことがある。

 

すぐ近くの道路を通る車の音すら聞こえないのだ。

 

しかし、和室は違う。

 

和室窓は二重サッシにはなっていない。

 

なので一歩奥まった和室に足を踏み入れると、物音がしっかりと聞こえるのだ。

 

ちょうど読書の最中だった。

 

誰かの足音がする気がする。

 

なんだろう怖いな。

 

そしてその足音は玄関のドアをドンドンとノックする。

 

どうしてインターホンじゃなくてノックなのか。

 

恐怖感が募る。

 

秋山は捕まったと聞いている。誰?

 

その前に子供たちを何とかしなければ。

 

そう思って二階に上がろうとすると、突如として和室の窓ガラスが割れて覆面の男性が一人侵入し、

 

私の左胸を一突きした。

 

あ・・・

 

というところで目が覚めた。

 

息を切らしながら目を覚ましたのは初めてだ。

 

夢だったのか。

 

勘弁してよ・・・

 

寝ていたのに言い尽くせぬ疲労感で体が重い。頭が痛い。

 

小型の鋭利なナイフで胸を一突きされた感触がまだ左胸に残っている。

 

そんな経験ありもしないのに不思議なものだな・・・

 

痛くはない、一ヵ所に体中の熱が集中しているように熱い。ドクドクとしている。

 

そして、左手首を寝違えて今日は一日左手首が痛いw

 

この話を美晴にしたら、一人になるなと言われ、点検がある主人の代わりに今日は実家の両親が泊りに来てくれている。

 

本当に振り回してごめんなさいという気持ちだ。

 

両親としては、

 

頼ってもらえるって嬉しいことなのよ、

 

と母が優しく微笑んでいる。

 

今日は私も二階で寝ることにした。

 

母は相変わらずおっとりとしているが、不安そうなのは父である。

 

父も母も私の戯言のようなこんな出来事に振り回されて生きている。

 

こんなこと望んでなんかいないのに。