私の夫ヒロシは、裏表がない。
あけすけなその性格は、敵を作りやすい。
初見の人からは間違いなく“変わってるね”と言われる。
そして嫌われやすい。
だが、最終的に夫の周りにいる人物は皆、夫の中身を理解してくれている人々だ。
夫の真の人柄を知って、傍にいてくれている人だ。
なかには十二分には理解してはいないが、悪い人ではない・・・という感じで付き合いのある人もいるだろう。
口が悪く、思ったことはすぐに口に出す。
デリカシーの欠片もない。
ヒロシなりにたくさん気は遣ってくれている。
私はそんなヒロシを愛している。
嘘のないその性格は安心できる。
そこまで誠実に体当たりされたら、私も裏切ることなどは出来ない、しない。
不器用なヒロシだけど、
そんなヒロシを愛している。
ついさきほど、ヒロシから連絡があった。
“ハルの写真見て元気になった。元気になったということは元気になった証拠だ、会いたい、愛してるよ”
ふふ・・・
嬉しい。
夫のスマホの待ち受け画面は、子供ではなく私がピースをして写っている写真になっている。
少々恥ずかしいが、
夫は堂々とそれを持っている。
愛が、
傷を抱えたまま立ち上がって進んできた私の心を、
悉く癒してくれる。
愛が、
ズタボロだった私の心の奥底にあったドロドロした荷物を、
“半分持つよ”
と言ってくれている。
愛が、
何が何でも私がエマのパパ役もやって生きていく!と肩肘張って来た力を、
スっと抜いてくれる。
「パパ役なんかしなくていいんじゃない?だって父親いないんだから。お母さんからの愛情だけで充分いい子に育つとワシは思うんだけど」
と、まだ結婚すらしていない時にそうヒロシが言った。
その優しさが、今ならわかる。当時はあまりにも直球な言葉にムカついて逃げるようにして帰った。
ヒロシからの愛で、元気に生かされている。
だからというわけでもないが、
私もヒロシを愛している。
時々ド直球な言葉を私もヒロシに投げて、
ヒロシをハっとさせていることだろう。(笑)