午前中、夫と二人だけでデートをしてきた。

 

長女は昨日から親友宅にお泊りしている。

 

二女は義母が家で預かってくれる。

 

夫からの提案で、ショッピングモールへ出掛けた。

 

何故か夫が助手席に座る。

 

いつも仕事用の車が私用車と化している365日ほぼ仕事をしている夫は、

 

「この車の運転は慣れないから」

 

と言うので私が運転した。

 

実のところ4台所有する車の中で最もデートに適している車で出掛けた。

 

夫は

 

「スケートしよう」

 

と言う。

 

え!夫はスケート全然ダメなはずなのに・・・何故にスケート・・・

 

疑問は拭えなかったが、私たちはスケートリンクまでの距離を、腕を組んで歩いた。

 

こうして夫と腕を組んで歩けるとは・・・思ってもみなかった。

 

靴をレンタルし、リンクに立つ・・・

 

立つ・・・立つ・・・

 

・・・・・・・・。

 

ヒロシが生まれたての小鹿のように膝をガクガクガクガクさせながら、

 

両手を大袈裟にぐるぐると回しながら、バランスを取っている。

 

ウケるw

 

夫の腕をそっと掴んで転ばないようにしてあげた。

 

私は幼少時期にアイススケートを習っていたことがある。

 

今でも右脳がそれを覚えており、回れと言われれば回ることも不可能ではない。

 

夫の手を握り、夫を指導する。

 

夫は転びそうで転ばないw

 

たいてい、30分も滑れば慣れて感覚を掴め出すのだが、夫にその傾向はみられない。

 

「そうそう!脚はV字にしておくといいよ」

 

「ブイ?ブイって二文字じゃん!」

 

相変わらず天然のヒロシである・w・;

 

ブイって言ったらVでしょ!と心の中でツッコみながら、可笑しいなと笑ってしまうw

 

「そうそう!重心を移動させてみて!」

 

と・・・そんなこんなで、

 

いつもはヒロシが主導権を持っている私たち夫婦も、

 

今日ばかりは私が主導。

 

「頑張って!」

 

と夫に声をかける。

 

恥ずかしくないのだろうか・・・

 

本当に夫には恥の概念がないのだろうか・・・

 

だとしたらある意味突き抜けていて本当にすごい人だなと思った。

 

今日ばかりは私もキャラ変して夫と接した。

 

リンクの上だけでは。

 

スケートを終えると、また夫の腕に私の腕を組んで歩いた。

 

ふと周りを見渡せば、子連れの家族のなんと多いことか。

 

スマホ片手に奥さんに見向きもしないご主人がいたり、

 

終始ガミガミグチグチが止まらない女性がいたり。

 

スマホで幸せそうに自分の子供にカメラを向けている男性がいたり・・・

 

色々な人を見た。

 

婚姻届けという書類一枚を役場に提出すれば、この国では夫婦であることが認められる。

 

だがスタートはそこからで、

 

二人はそこから真の夫婦への道を歩いていかなければならない。

 

私もそうだ。

 

夫婦に見えて、夫婦じゃない。

 

そんな二人だった。

 

大事な話がいつも出来なくて避けてばかりだった。

 

いつも夫の顔色をうかがって過ごしていた。

 

自分の本音や本心は隠せばうまく行く、そう思ってやってきた。

 

蓋を開けてみれば全て私の独りよがりで間違いだったことに気付いた。

 

これからもきっと、

 

夫とは喧嘩もするだろうし危機もあるだろう。

 

でもその度に思い出そう。

 

夫が、結婚式の時に涙を流していたことを。

 

白無垢姿の私とドレス姿の長女を見て。

 

大きな大きな決心をしてくれたに違いない。