実のところ、秋山さんは6年前にうちの会社に面接に来ていた。

 

私はそれを知らなかった。

 

というか覚えていなかったと言った方が正しい。

 

6年前、夫が一人で彼を面接した。

 

当時秋山さんは今現在住んでいる場所ではない、隣県に居住していた。

 

うちの会社まで車で50分要する場所に居住していたらしい。

 

それが理由で夫は秋山さんを不採用にしている。

 

そして月日は経過し、昨今、どうしても社員が足りなくなったうちの会社は、

 

また改めて求人を出した。

 

夫もいい人材を探していた。

 

そんな中、秋山さんが面接に来た。

 

夫は6年前に秋山さんを不採用にしたことを覚えていたそうだ。

 

だからこそ、再度うちの会社へ面接に来てくれたことを、夫はひどく喜んでいた。

 

「こんなタイミングで再会できたことを嬉しく思っている」

 

と言ったらしい。

 

現在はうちの会社まで車で20分程度の場所に住んでいる秋山さんを、夫は採用したのである。

 

夫にとっては人材不足だったタイミングで採用した秋山さんのことを救世主のように思っていた。

 

そして私はその事実を、つい1ヶ月前くらいに夫から初めて聞いた。

 

私も秋山さんを当時見たことはあったのかもしれないが、二女の子育てに追われ、記憶になかった。

 

 

 

そして・・・

 

 

 

1月3日(昨日)の22時頃に判ったのだが、秋山さんは6年前から既に定期的にうちの会社に寄って遠回り帰宅したり、

 

うちの自宅周辺をウロウロしていたという。

 

それを聞いて、知って、私は怖いというよりも、夫が私に対して罪悪感を持たないといいなと思った。

 

夫が喜び勇んで採用した人物だからだ。

 

6年前私は、二女を出産して間もない頃だったのだろう。

 

事務所へは出たり出なかったりだったが、その頃に秋山さんは私を既に知っていたという。

 

恐ろしすぎだろー・・・

 

6年越しの・・・

 

やはり生きた人間が一番怖いのだ。間違いない。