メリークリスマス!

 

と陽気に言っている場合ではなくなってしまったのだが。

 

夫には落ち着いて食事をしてほしかったので、食事が終わるまで秋山さんのことは言わなかった。

 

食事中に話して、夫が興奮して、

 

食べ物を喉に詰まらせでもしたら怖い・・・。←こういう時だけ年寄り扱いw ごめんヒロシw

 

夫が完食したのを見計らって口を開いた。

 

「ねぇねぇ、秋山さんなんだけどね」

 

「おう、」

 

「私の携帯の方に電話がかかってきてね、最初秋山さんだと分からずに出てさ、一言だけ言いたいことがあるって言うわけ。どうしたらいいと思う?」

 

「んあぁ?」チッ・・・

 

あからさまに大きな舌打ちをする夫。

 

イラっとしていることはすぐに分かった。

 

が、それを今までの様に前面に出してくるわけではない。

 

じーっと何かを考えている。

 

何分経過しただろうか・・・

 

「こ・・・コーヒー淹れようか?」

 

「うむ・・・・・・」

 

娘たちもただならぬ何かを察して無言である。

 

私も無言でコーヒーを淹れ、夫に出す。

 

「はい、どうぞ」

 

「ん。」

 

ヒロシがコーヒーを啜る音だけがリビングに響く。

 

「よし、わかった。ハルも付いて来い。明日秋山に会うぞ。わしと一緒に行くぞ。いいか?」

 

「まぁ・・・・ヒロシさんが居てくれるならそれでいいよ」

 

「よし。まぁすぐ終わるだろ。」

 

これだけだった。

 

意外過ぎる。

 

もっと憤慨して機関銃、散弾銃のように文句を言いまくるのかと思っていた。

 

何がどう変わったのか、夫は最近かっこいい。

 

見た目は全然変わらないのに、中身がさらにかっこよくなっていっている。

 

どういうことなんだ。

 

ドラえもんにヒミツの道具でも貰ったのかと思うほどの変わりようだ。

 

一方で私は何も成長出来ていない気がしていて申し訳なく思う。

 

明日は秋山さんに会う。

 

そして、明日は夫は早朝の5時に家を出ると言う。

 

既に寝ている。

 

和室に布団を敷いて寝ているので、あとでそっと潜り込んで、

 

何をするでもないが、そっと隣で寝たいと思う。