「もう無理><;」

 

「いや、あと一回だ」

 

「ほんとにあと一回?」

 

「うん、ハル愛してるよ」

 

「あいしてるよ。今日ありがとうね。嬉しい」

 

夫は結んでない私の長い髪の毛を触りながら話し出す。

 

「もっとこっち向いて?顔見せて」

 

「ん?」

 

「笑って?」

 

「(・∀・)」

 

「イイネ」

 

何やってるんだ・・・w 

 

「ねぇヒロシさん、笑ってみて?」

 

「( ಠωಠ)」

 

こわっwww

 

「ははw」

 

穏やかな空気感だ。ひだまりみたいだ。懐かしい眩しさと懐かしいあたたかさ。

 

見た目も声も、性格も生き方も全く別人だというのに、

 

時が輝くのを見た日々とリンクする。

 

比べているわけではない。

 

どうしてもこうしてもあたたかさが重なるのだ。

 

堪らずに夫に抱き付いた。

 

「もっと強く締めてみ?」

 

力いっぱい夫を抱きしめた。

 

「甘いのぉ。やっぱり女だな。」

 

今さら女だと思ったのか?・w・#

 

それでも、怒りの感情はない。冷静に心の中でツッコミを入れているだけだ。

 

「ヒロシさん・・いれて?」

 

ねだってみる。

 

「もう一回言って?」

 

「いれて?」

 

「もう一回」

 

「しつこい!」

 

笑!

 

「二回までだよ。エッチもそういうのも。」

 

「いや、わしは二回じゃ満足しないけどね」

 

どんだけw

 

夫は私に力強く、ゆっくりと入ってきた。

 

「ハル・・」

 

と優しく、少し苦しそうに声を絞り出している。

 

ヒロシの名前を呼びたいが、どうしても重なるその瞬間はダメだ。

 

その瞬間で、弦が切れそうになるからだ。

 

こんなにも、重なり合う瞬間にエクスタシーを感じる人がいるんだろうか。

 

でもそれが時間が経過するにつれて甘くなるわけでもない。

 

ずっと継続してそのままだ。

 

ぬるい宇宙に放り投げられ、瀬戸内の穏やかな波に揺られているかのように

 

甘美な麻痺を感じている。

 

夫もきっとそうだ。

 

あぁ・・・ハル・・・ハル・・・きもちがいい・・・ハル

 

その声がそうだと私に言っている。

 

重なり合う身体と身体に一ミリの隙間すら作らずにヒロシは私に覆いかぶさっている。

 

一定のリズムが私の身体を躍らせる。

 

「ハルもっと顔見せて、そう。もっと見せて」

 

まともに目も開けていられないほどに気持ちがいいというのに。

 

「きれい」

 

「もういっちゃいそう、・・・いい?」

 

今は私のほうが限界を迎えている。

 

ダメだ。

 

全力疾走したときのような息遣いになっているし、まるで子供が泣いて居るような情けの無い声しか出ない。

 

「もういくの?ここが気持ちいい?」

 

そう言いながら悪戯に私を責めてくる。

 

奥の奥に、ゆっくりと入ろうとしてくる。

 

お腹が熱い。

 

耳も熱い。きっと耳はまっ赤だろう。流れる血液が耳に集中しているような感覚だ。

 

「そう、ハルはここがダメだよな?」

 

夫の首の後ろに回していた腕にぐっと力が入る。

 

「ヒロシ・・・さん    っぅぅ;;」

 

「ほらね。ハルはここがダメなんだよ。ワシわかる。ハル・・」

 

きっと

 

夫は私を制している気持ちになっているのだろう。

 

そう。

 

あなたは間違いなく私を制しているし、私もそうされたいと思っている。

 

だから何も不安になんてなってくれなくていいのに。

 

そのまま私はヒロシの腕の中でぐったりした。

 

夫はまだ私を一定のリズムで貫いている。

 

そして私の名前をひたすらに呼んでいる。

 

澱みのない愛を感じる。

 

「はる・・・」

「ぬぁぅっ 。・*・:=( ε:)にゃっ

 

 

にゃ?・w・;

 

 

 

にゃって何?

 

頼むから私よりもかわいいことしないでww

 

昨夜も夫はやはり面白さを置き土産にして果てていった。