ヤフーニュースをチェックすると

 

乗客嘔吐 高3がシャツで処理という記事があった。

 

この手の話を見聞きすると、必ず自分が起こした失態とリンクする。

 

社会人1年目の頃の話になる。

 

慣れない環境に身を置いてお局先輩に扱かれていた毎日だった。

 

「実家で誰も煙草吸わないの?」

 

「いえ・・・父が吸います。」

 

「そのゴミ誰が片づけてるの?こういうところも気づいてよね」

 

こんなやり取りだとか、

 

私がお客様の待ちの仕事を後方の事務席でしていようが、

 

「○○さん、コーヒー4つ!応接室!」

 

と、言われるのだ。

 

仕方がない・・・。お局の先輩は窓口にデン!と座っている。窓口なのだから席を空けるわけにはいかない。

 

私以外の女の子にもキツく言ってはいたが、私にはとにかく目の敵のように接してくる先輩だった。

 

「○○さん、二十歳過ぎてそんな丈のスカートはかないでしょ、普通!」

 

と私服にダメ出しされたことも・・・w

 

膝上1~2㎝ですよ?

 

まぁいい。

 

そして、銀行の制服を着ていると、

 

「それサイズ合ってないんじゃない?きつそうだからそんな見栄張らずにもうワンサイズ大きいのを注文しなさいよ」

 

という。

 

いや、「胸が大きくてごめんなさいね」と心の中で突っ込んだ。

 

社会人一年目にして、強烈なお局様の洗礼を、私は受けていたのだ。

 

そんな毎日だった。

 

そしてある日の通勤電車の中にて、

 

電車に乗っている時間はほんの5分足らずだというのに、

 

あと少しで駅に着くというときに私は気分が悪くなった。

 

鞄の中からハンカチを取り出しているときに、我慢ができなくてやってしまったのだ。

 

大人になってからそんなこと人生初だった。

 

どうしようどうしよう・・・死んだふりも出来ないしでも床は大して汚していない。

 

拭かなければ・・・

 

でも今立ち上がったらさらに大参事になる。

 

惨憺たる光景である。

 

その時・・・サラリーマン風のおじさんが持っていたご自分のハンカチを私に差し出し、

 

「大丈夫ですか?これ使ってください。」

 

と言ってくださった。遠慮しているような状況でもなく、私はそのハンカチに助けられた。

 

そして駅に着いてから、スーツのそのおじさんは私を下してくださり、

 

あろうことか自分のカバンの中に入っていたお弁当包みで汚れをとってくれていたのだ。

 

「ずびばでん・・・・」

 

謝ると、いいからいいからと言う。

 

この御礼をしなければ。新しい同じものを買って返さなければ。

 

そう思って連絡先を聞いたが、「大丈夫ですよ、気にしないで」と言う。

 

出た、スーパーヒーロー。

 

ヤフーニュースに載っていた彼ではないが、

 

私もあの日から心に決めていることがある。

 

困っている人を見たら手を差し伸べる。