地区の忘年会は、50代~70代のおじ様達が主に酒を酌み交わしており、女達はせかせかと食べ物を盛り付け合わせたりしている。

わたしもその中の一人だった。

夫よりもかなり歳上の同地区のおじさんが言う。

「〇〇さん、奥さん相変わらず若いのぉ、仕事もっと頑張らんとな!!」

夫もそのおじさんも既に酔っている。

夫は、ニヤニヤと眠たそうな目をしながら語っていた。

「僕はですね、妻とは歳が離れてますからね、出来るだけ妻には好きなようにさせてやりたいと思ってるんですよ。でもまぁ、僕が言うのもアレですけど、皆好きだと思うんですよ、妻のこと。でもまぁ、なんつぅんですかね、ワシの妻なんでですね、こう、…出来るだけこう…」

周りにいる人達はクスクスと夫を見て笑っている。

夫が、愛について語っているからだ。

それも、お酒の力を借りて、一生懸命に、

柄にもなく言っているからだ。

私はエプロンを着けてあれこれと地区の集会所の片付けや掃除をしていた。

横から聞こえてくる夫の愛情表現を、

少し恥ずかしく、

とても嬉しく、誇らしく聞いていた。

賑やかな盛り上げ役の森田さんという奥さんが私をからかう。

「ハルちゃん!愛されてるわねぇ~!!」

と。

当のわたしはなんだか嬉しくて、有難くて、

涙がでていた。

「えぇぇぇ、泣くのぉΣ(゚ロ゚;)」

と森田さんは驚いた後に大爆笑していた。

なんだか皆が私を笑っている。

:( ;´꒳`;):Why?

ヒロシが笑われていた筈なのにww

似た者夫婦なのかな…