22時過ぎ。

 

健康ヲタクの長女は既にジャスミン茶を飲んで部屋にあがった。

 

1年生の二女も21時過ぎには眠たいと言って部屋に行った。

 

今は長女と二女は同じ部屋で寝ている。

 

さて・・・

 

夫がリビングでくつろいでいる。

 

鼻歌まで歌っている。選曲は“井上陽水の夢の中へ”

 

相変わらず選曲にジェネレーションギャップを感じつつ・・・

 

今夜は私から夫に甘えて営みをおねだりすると心に決めていた。

 

結婚前から今の今まで私から誘ったことは一度もない。

 

夫に近づくタイミングをはかっている私はどう見ても不審者である。

 

チラチラと夫を見ては、今じゃない・・・

 

と、用もないキッチンに立っているからだ。

 

手持無沙汰を誤魔化すのにキッチンという居場所はなんて便利な場所だろうかw

 

キッチンありがとう・・

 

対面にいる夫が和室へ行った。(←戸締りの確認。毎日のルーティン)

 

まるで敵に背中を見せるなと言われているスナイパーのように私は夫と一定の距離を取りながら夫の後を追うw

 

心臓が張り裂けそうなほどに、鼓動を打っている。

 

緊張感半端ない・・・w

 

今だ!!

 

「ま・・・まど閉まってた?」

 

「あ?うん、閉まってたよ、どうした?」

 

こんな時、どんな言葉が相応しいのか・・・

 

長く恋愛から遠退いていた私は言葉が出ずに、思わず下に目線を落としてしまった。

 

せっかくのチャンスを棒に振ったかもしれないな・・・

 

傍から見た私は酷くうなだれていただろうw

 

そんな私を見たヒロシが、

 

「またどっか調子悪いのか?」

 

と聞いてくる。

 

違う><  違う><  違う><

 

そうじゃなくて・・・

 

 

 

 

 

「寒いね」

 

やっと見つけた言葉を口から弾き出して、私はそのまま夫の胸に身体を寄せた。

 

すると夫は、

 

「熱あるんじゃないの?」

 

と言う。

 

どうしても私を病人にしたいらしいww

 

日頃こんなことしないからそう思われても仕方があるまい・・・。

 

どんまい、私。

 

ヒロシが私の額に手を当ててくる。

 

「つめたっ。なんこれΣ(゚∀゚ノ)ノ」

 

そ・・・そそそんなに驚かなくてもw

 

あまりの緊張感に、手も足も冷え冷えであるw

 

耳だけが熱を持ったように熱い。

 

「一緒にお布団入ろう?」

 

やっと言えた・・・

 

「は?」

 

え・・・・・・・

 

まさかの断られる系?

 

(((;꒪ꈊ꒪;))):

 

すると夫は

 

「え、なになにどうした?布団?入る?一緒に?今?なに?」

 

全ての言葉を疑問形にしている・w・;

 

そうです、今です、布団です!!

 

私は今日、人肌が恋しいのです!!

 

とはもちろん言えず、コクリと頷いた。

 

 

夫はかなり驚いている。

 

そりゃそうだ。

 

婚前から今日の今日まで、私はセックスには興味が無いのだと思われていたに違いない。

 

でもそんなことはない。

 

私だってまだまだ女なのだ。

 

私たちは布団に入って横になった。

 

今にも心臓が口から飛び出てきそうなほどの勇気を使った・・・。

 

あまりに強く速い自分の鼓動で、横たわった自分の身体が微かに動いている。

 

息が切れてしまいそうなほどである。

 

死にませんように・・・wどうか心臓よ耐えてくれ・・・( ´ω` ):

 

夫も、隣で寝ている状態だが、

 

いつもお元気な部分がやはり今日もお元気で、

 

私の骨盤付近につんつんと触れてくる。

 

良かった・・・・

 

自分の踏み出した第一歩に安堵したのと同時に、

 

今まで何の気なくずっとヒロシの誘いを断って来た自分を反省し、

 

さらに、

 

それでも全然挫けなかった夫の精神力の凄さを思った。

 

鈍感力って大事なのだなと・・・

 

こんな状況の中、感じていた。