友人ネットワークとはすごいものだ。
今日は朝の家事に取り掛かる前に同級生一人にメールをしておいた。
歩く連絡網というあだ名が付くほど皆から慕われている男が一人いる。
その彼に連絡をしてみた。
“シュンの連絡先教えて。知ってたらはるまでお願いします”
と。
すると、ものの1時間半でシュンの連絡先をゲット。
・w・ SNSの威力よ・・・
仕事中だろうと思ったが、8時40分だしギリ大丈夫か・・・
そう思いながら電話をすると、彼は3コールぐらいしてすぐに電話に出た。
「知らない番号でも出てくれるんだ?良かった、久しぶり、はるだよ!シュンちゃん」
「おおおおおお、どうした、おまえ、生きてたのかw」
「なははw生きてる、生きてる、それはそうと急にごめんね、シュン大丈夫?」
「うん、今なら電話大丈夫だよ」
「いや、そうじゃなくて体大丈夫?」
「え?誰から聞いた?嫁?え?はる、俺の嫁の連絡先知ってたの?」
「どうなってるの?どういう感じなの?」
「大丈夫よ、ステージ2だから。」
やっぱりだ・・・
身体からサーっと血の気が引いていく感覚がした。
「・・・。誰も知らないの?。同窓会も来ることになってるし。誰にも言ってないの?」
「いや、まずおまえ、順を追って話せww誰から聞いた?」
奥さんが私に言ったと彼は思っているようで、口調にほんの少しの苛立ちが見える。
私のせいで夫婦喧嘩などされたらたまったもんじゃない。ちゃんと話そう。
「二日連続でシュンの夢見たんだよ。やっぱり病気だった。ステージ2って・・・胃?」
「うん。え、待って、じゃあ誰からも聞いてないってこと?マジで?」
「うん、そうだよ。だから急に連絡してごめんねって言ってる。連絡先は宇佐美から聞いたの」
「おまえw昔っからそういうとこあったよね。駄菓子屋の婆さん死ぬ死ぬって騒いでほんとに死んで、
貞子みたいな扱い受けてたじゃんwww警察がはるんちまで来て覚えてる?」
とケラケラ笑うのである。
「いや、ほんとそうなのよね。でもさでもさ、自分のことだけは何一つ分からないっていうものすごいオチがあるのよねww」
そう言うとシュンは爆笑していた。
やはり胃癌だった。
今月の頭に判明したばかりだそうだ。
ヘッドハントされた先の会社で、健康診断を受けなさいと言われて判明したそうだ。
相変わらず運のいい奴。
手術日は予約がいっぱいで、来月半ばになるという。
胃癌を抱えたまま同窓会に来るという。
若いから進行が心配だ。
伝手がある。
絶対に早めに手術を受けてもらおう。
お節介だが絶対にそうしたほうがいいと思った。
シュンとは幼馴染だ。男女の関係にはならない。絶対にならない。
シュンもそこは弁えている。
私は彼の奥さんの連絡先を聞いた。
最大限の伝手を使い、朝から大忙しだった。
結果的にシュンは12月の初旬に手術が受けられるようになった。
安堵した・・・。
力が抜けてボーっとしている。
甘いものが食べたいw
きっと治ると信じている。