ホテルメトロポールに到着。

 

移動ばかりでなかなかの疲労度。

 

部屋が綺麗で何よりだった。ソファ、テレビ、ローテーブル、広々としたふかふかベッド、真っ白の壁、インテリアセンスもいい。

 

ふぅ・・・

 

ソファに腰掛けてまずは彼とお疲れさまのキスをする。

 

「北朝鮮のミサイルに遭遇することもなく無事に到着出来てよかったね」

 

と言うと彼は大笑いした。

 

そしてクリスマスマーケットへ。

 

「なにこれ、綺麗すぎる~!」

 

陽が落ちた街はあちらこちらに暖色のライトを灯し、まるで街のすべてがジオラマのようだった。

 

私たちはここに置かれた人形なのかと思うほど、全てが美しい造りをしていた。

 

お城のような建物には美しく電飾してあり、メリーゴーランドもある。

 

これは無料なのか?と止まっていたメリーゴーランドの白馬に跨ると突然なかなかの速度で回り始めた。

 

おいおいwww

 

びっくりwww

 

そして止まったので降りると若いお兄さんが近寄って来て、「お金を払え」という。

 

そうかw有料だったのかw

 

そして、私たちは二人で腕を組み歩いた。

 

そこかしこに並ぶお店にはクリスマスツリーのオーナメントや雑貨が売ってある。

 

どれもこれも旅行マジックで可愛く見えるし買いたくなるものだ。

 

お腹がすいたので、グリューワインとウインナーソーセージとバーガーを頼んだ。

 

ドイツで食べるこの手の食事は美味しいのだけどどれもこれもしょっぱ過ぎた。

 

きっとビールに合うように味付けされているのだろう。

 

「too much salty」

 

と彼に言うと彼も同じ気持ちだったようだ。

 

しょっぱいので、グリューワインがよく進んだ。飲めもしないワインをグリューワインで2杯も飲んだ。

 

途中から気分が悪くなり、しばらく動けなかった。

 

「2杯で?少し座っていよう」

 

と彼は私の酔いが冷めるのを一緒に待ってくれたが寒かったのだろう・・・。

 

抱えて帰ると言い出した。

 

恥ずかしいのでそれなら歩くと言い、ふらりふらりと歩いてホテルに戻った。

 

ホテルに着く少し手前で、スラリと長身の美男美女カップルが何やら険悪なムードで話をしている。

 

じっと見ると失礼なのだが目に入る。

 

すると女性が男性の頬をペチ~ン!!!とビンタした。

 

彼が

 

「オ~マイ・・・・・」

 

と言ってさぁ行こうと目配せをするので、私も何もなかったかのように足早にホテルに戻った。

 

人、人、人、人で賑わうクリスマスマーケットも、色々な人が集まっているものだなと感じた。

 

ふと隣を見ると、デニムパンツに黒のダウンジャケットを羽織っている何気ない姿の彼がとてもかっこよく見えた。

 

あぁこのまま時間が止まってしまえばいいのに。

 

と思ったものだった。

 

その晩も、彼とはしっかり愛しあった。

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

今・・・

 

のど飴を舐めていたら、飴玉がまだ大きなうちに誤って飲み込んでしまい、

 

胃もたれ中・・・。

 

淡い思い出を噛みしめながら胃袋に溶けろ~溶けろ~と念を送っている・・・。