病院に到着。
診察室から少し離れた待合場所で待つ。
義母とは妙な空気感。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いで、昨夜夫に言葉でフルボッコにされたので、義母すら憎かった。
と、そのとき・・・
イダダダダダダダダダダダダダ!!!!!!!!
痛~~~~~~~~~~~~~~い!!!!!
どう聞いても子供の声ではない大人の
それも、おっさんの叫び声がする。
(›´ω`‹ ) 疲れるわぁ・・・
夫が吠えているようである。
1時間は待ったか・・・
とりあえずの処置を受けたが、すぐに手術になるという。
診察室に入ってくださいと促され、入るとストレッチャーに乗せられたままの夫がいる。
見ると、弱々しく痛がっている。
ざまぁぁぁ(^Д^)
申し訳なさそうにこっちを見ている。
手術をするのに全身麻酔を使うのと、万が一の時の署名を、妻である私にしろという。
そっか、まだ妻だったわ。
無言で署名。
医師からの説明はこうだった。
「金具がお尻に突き刺さって、そのまま大腸を貫通していました。ご主人様が自分で抜いたようなのですが、穴が開いていますので、
その損傷した大腸部分を切って、一時的に人工肛門にします。人工肛門の期間はだいたい3~4ヶ月、5ヶ月です。様子を見ながら決めていきます。縫合した部分が治ったら、元の大腸部分と繋ぎます」
人工肛門かー
え!待って
もしかして、わたし、旦那のう〇こ処理とかしないといけない系?
無理ゲーすぎる
想像しただけで吐きそうになって嗚咽が漏れる
「大丈夫ですか?奥さま、まぁ慣れないとショックではありますよね、でも大丈夫ですよ、期間限定ですから。治りますからね」
夫が可哀想で気分を悪くしたと思われたようだけど
違います、
夫のう〇こを、私が処理しないといけないかと思うと・・・・
なんて口が裂けても言えないし、
なんすか、期間限定って!!!メルティーキッスじゃあるまいし####!!!!
夫はまるで子供のように痛い痛いと言いながら手術室に移動されていった。
前日の夜(喧嘩当日)
私は義父の仏壇に手を合わせ、
糞ヒロシと喧嘩をしました。私にも非があったんでしょうか。もし私にも直すべき点があったなら、そこは気付きたいと思うし
改善できる点かもしれないので教えてほしい。でもどうしても子供の前であんなことを言われるのは許し難い!
と、
小声でブツブツと仏壇の前でお線香をあげながら言っていた。
そして一晩あけてすぐのこの結果。
私は秒で悟ったね。
私は悪くないんだと・w・
夫は、おケツに部品が刺さらなければ、
役場に離婚届を取りに行くことにしていたんだそうだ。(夫談)
おまえ、そこまで命かけて取りに行くものか?離婚届って。
歳のわりに元気な夫は、
以後順調に回復し、ストーマ生活も満喫しながら
時には恥ずかしがることもなく他人にストーマを見せていた。
やめろ。
へその横に装着されているとはいえ、
今んとこ、そこ、ヒロシの肛門だぞ?
こんなに大けがをしても、夫は何も気づかなかったのだろうか・・・
あの世で義父も頭を抱えていることだろう。
幸いにも、私は夫のう〇こを替える作業はせずに済み、
一度だけ、万が一のときのために、こうやって替えますよという看護士さんと一緒に見ていたぐらいである。
その場では夫に申し訳ないので臭いとも気持ちが悪いとも言わなかったが、
作業を終えてトイレに駆け込んだことは言うまでもない。
おぇぇぇぇ