会社でも家でも

 

 

とにかく威張りたい夫

 

 

威張ってる男=かっこいい

 

 

って思っている昔人間

 

 

あのさ、今の若い子たちはね、あんたみたいな社長には絶対についていきたくないと思うよ?

だから若い子がサッサと辞めて行くんじゃん。

あたしさ、見よう見まねで義母に事務経理総務のすべてを教わってきて、

社会保険や雇用保険なんかの手続きを今では一人で全部やってっけどさ、

会社入るのも辞めるのも、手続ほんっっっっっっと面倒なんだよ?

1ミリもそんなこと知らないだろうが。

こっちは、おまえの不機嫌が少しでも直ればいいと思って、ほんとは嫌なこと全部やってんの!!!

 

お前の好む味の料理を作り

お前の好む事務所のような汚いゴミ箱を新居に置いたり

お前の好むように、自宅の間取りを決めたわけ

 

 

 

おまえ

 

 

もう今年で57になるよね?

そろそろ自分で自分のことに気づかないと痛い目に遭うと思うよ。

高野山に参っても

伊勢神宮に参っても

 

あなた自身が変わらないことには何も変わらないってわからない?

 

私はおまえの母親じゃないんだよ?

 

ましてや一回り以上も年下の私がおまえにああだのこうだの言えないじゃん?おまえ、すぐ機嫌損ねるじゃん?

 

だーかーらー

 

だから九死に一生を得るような怪我の仕方をすんだよ

 

わかるか?

 

もうぷぎゃーーーーーーーーーーーーーー!!!なって、

 

離婚届を取りに役場に行こうとしたその日

 

忘れもしない2年前のちょうどこの時期だったよな

 

お前、梯子から落ちて落ちたその先にあった金具がオケツに刺さって、

 

期間限定の人工肛門になったよな?

 

痛い痛いって叫んでたそうじゃん。

 

倉庫の近くにある実家で「おふくろ~」って。

 

私あの夜、お仏壇の前に座って亡き義父に手を合わせて聞いたんだよ

 

「これでいいんですか。お義父さん。私はわかりませんし、これ以上の努力はわたしには出来そうにありません。お役不足でしたでしょうか」

 

って。

 

義父もやたら気難しい人だったと聞いている。

 

そんな翌日だった。

 

うちの夫は大けがをした。

 

こんな感じの事がもう2度あった。

 

結局、結局、私か義母の手を借りねば生きてもいけないような状況になるのだ。

 

それなのにアイツはまだ気づかない。

 

やっぱり威張っていたいんだ。

 

威張っていればいいよ。

 

威張りたいなら威張ればいい。

 

ただな、

 

すっごいかっこわるいよ、あなた。