ヨーロッパ最西端のポルトガルを右回りしてスペインのバスク地方に向かいます。
◎スペイン・ビルバオ
ビルバオは、スペイン北部の都市。バスク州ビスカヤ県の県都である。
人口は約35万4千人で、スペイン第10位。スペイン北部屈指の港湾都市で、鉄鋼業が盛んである。
スペイン北部屈指の港湾都市であるため、現在では、スペイン内外からの移民も多い。
約20キロ東には、ナチスの爆撃、パブロ・ピカソの絵画で知られるゲルニカが位置する。

バスク地方のビスケー湾に近づいてきました。


ネルビオン川沿岸に位置するマリティモ・デ・グッチョ港に着岸します。


港の入り口に風力発電塔が設置されていました。
世界の環境先進国に共通して見られた光景です。

日曜日の灯台には釣り人や散策の皆さんがいて、手を振っています。

11:30にビスケー湾に面した港湾都市ビルバオの港に着岸。
昼に到着したため、ビルバオには明日までの寄港となります。

世界遺産のビスカヤ橋が間近に見えました。
◎ ビスカヤ橋
ネルビオン川に架かっている1893年に建設された世界最古の運搬橋である。
港湾都市ビルバオの河口付近にあり、ポルトゥガレテ地区とゲチョ地区を結んでいる。
設計したのはエッフェルの弟子の一人、バスク人のアルベルト・パラシオである。
運搬橋という形式はビルバオに向かう海上交通の妨げになることなく、また長い傾斜路をもつ
巨大な橋を造らずにすむ解決策だった。

ビスカヤ橋に吊り下げられたゴンドラは 164 m の距離を2分弱かけて渡る。
ゴンドラは6台の自動車と300人ほどの人間を運ぶことができる。
運行は24時間営業で、8分ごとにゴンドラが行き来している。
観光用の歩道が上部構造にあり、50mの高さを港や湾を眺めながら歩いて渡ることができる。

14:30に下船し、今日は半日コースとなるツアーバスに乗車。

【6/17、ビルバオ観光とグッゲンハイム美術館を選択】
◎アルチャンダ展望台 ◎旧市街散策 ◎グッゲンハイム美術館 ◎レストランにて夕食

ビルバオ郊外のアルチャンダ展望台に30分ほど走行して向かいます。

歴史を感じさせる建物が多く見られます。

郊外の住宅地でしょうか、高級そうな建物です。

◎アルチャンダ展望台
小高い丘を登り切ると到着です。ビルバオ市街を一望できました。

左側がビルバオの旧市街になります。

鉄鋼船のようなグッゲンハイム美術館が見えました。

丘を下ってビルバオ市街に入ります。

イベントで賑やかな公園のある広場で下車し、ガイド付きで散策します。

◎ビルバオ旧市街
1300年6月30日、ビスカヤの領主ディエゴ・ロペス・デ・アロ5世によって、川岸の漁村
(現在は旧ビルバオと呼ばれる)の対岸であるネルビオン川左岸に建設された。
ビルバオの名前の由来は確かではないが、古スペイン語の「bel vado」(よい浅瀬)や
バスク語の「bi albo」(2つの川岸)から来ているという説もある。
ビスカヤの領主はビルバオに特権を与え、町は発展した。

15世紀には町を巡る貴族間の戦争が起き、3度の洪水に見舞われてダメージを受けたが、
町は再建され市壁を越えて成長を続けた。
16世紀にはメリノ種の羊毛をヨーロッパ北部へ輸出する港となり、スペイン黄金時代には
北スペインでの商業・金融の中心地となった。
周囲の丘から鉄鉱が発見され、ビルバオは着実に富を増やし続けた。
19世紀の産業革命によって鉱業、製鉄、造船業が発展した。
20世紀始めにはスペイン一豊かな都市となり、ビルバオ銀行とビスカヤ銀行や保険会社が
設立された。19世紀末には市街は2倍に拡張された。

20世紀のスペイン内戦では、ビルバオは共和国政府側に立ち、初めての「バスク自治政府」が
この地でホセ・アントニオ・アギーレを首班として設立された。
都市は防衛のために要塞化されたが、1937年6月19日、フランコ軍により陥落した。
現在のビルバオは、従来の工業から観光とサービス業に軸足を移すために再開発を続けている。
日曜日の夕方のためか、多くの商店や土産店は閉店されていました。
また、13:00~17:00までのシエスタ(昼休み)のせいでしょうか。

かろうじて開いている土産屋では、スペイン国ではなく
バスク独立の気運からか、バスクの旗やロゴ、文字が使われた土産物だらけでした。


街中からも目立ったサンティアゴ教会の尖塔。
◎サンティアゴ教会
町はサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の途上にあったため、
それにちなんで「サンティアゴ教会」(聖ヤコブの教会)が建設された。

旧市街を歩いていると何度か「FUKUSHIMA」と声を掛けられました。
原発事故と津波災害は世界の関心事ですね。

ロス・サントス・ジュアンズ教会

サンティアゴ巡礼路の印であるホタテ貝のマークが教会や路面にありました。
昔はこのホタテ貝をお皿代わりに、食べ物を恵んでもらったことから、
この必需品・ホタテ貝が巡礼者のシンボルになったと言われています。
世界遺産・サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路では、
行く先々で巡礼者に方向を示してくれるホタテ貝のマークを見かけます。

スペイン観光というよりバスク自治区を観光した気分になりました。
17:00にバスに戻ってグッゲンハイム美術館に向かいます。


映画『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』ではビルバオの市街地が舞台となり、
冒頭ではこの美術館の開館した頃の姿を見ることができるそうです。

◎グッゲンハイム美術館
ニューヨークに本拠地を持つ、ソロモン・R・グッゲンハイム財団が運営する美術館。
1997年にオープンしたフランク・ゲーリーによる前衛的な建物が印象的。
開館後はそのモンスターのように異様な外観が話題になり、鉄鋼業などくすんだ工業都市の
印象の強かったビルバオに急激に観光客を増やした。
ビルバオ・グッゲンハイム分館は、年間100万人の動員で地元に大きな経済効果をもたらしている。

建物はアメリカの鬼才、建築家フランク・O・ゲーリーによって設計され、脱構築主義建築の傑作とされている。
平らな面が一切ないとされ、チタニウムの板がうねる過激で有機的な形は、戦闘機の設計などに
使用されるCADシステムを用いて構造計算されるなど、時代の最先端の技術を利用して設計されている。
建物外観はネルビオン川に浮かぶ船のようにも見え、またゲーリーの旧作に多用されてきた魚のイメージ
にも見えるが、これは港町であるビルバオの地域性を意識したものという。

屋外の写真撮影は自由でした。

カラフルなチューリップのイメージでしょうか。

◎ブルジョワによるMaman
写真でおなじみですね。約9メートルの高さがある気色の悪い鉄の蜘蛛でした。

蜘蛛を見上げる子供と噴水遊びで涼しげな子供達。

美術館の屋外は無料で開放されています。

川沿いに浮かぶ宇宙戦艦のような美術館です。

◎ジェフ・クーンズのパピー
鉄骨構造で水分が供給されており、年2回花が植え替えられるそうです。

美術館内部の展示物はほぼ撮影禁止です。

ここは撮影できました。内部の展示よりも屋外の方が楽しめました。


18:30にバスに戻って市内レストランに移動します。


夕食メニューは魚料理で、魚嫌いの私には残念な料理でした。
各地でのツアー全般では、肉料理はほとんど出ませんでしたね。

20:30にバスに乗車して港に戻ります。

下車後、まだ明るいので港の施設を一回りしてみました。

22:00ですが、まだ明るい夕暮れです。

岸壁には釣り人が多く、しばらく見学してから船に戻りました。

ビスケー湾の夜景。

船内の講座では、独立を求めてきたバスク地方の歴史を聞きました。
本当にスペインは、地域毎に様々な表情を見せる多彩な文化の国ですね。
明日は高級リゾート地のサンセバスチャン観光に出かけます。