「アメリカって床を使うゲームがないんだって」

「へ~、向こうは土足で床にあがるもんな。正座で畳とは雲泥の差だな」


――で、どっちが雲で、どっちが泥なの?



そうやって小さな棘にひっかかるくらい敏感になってる。

季節の変わり目は敏感になりやすい。

ささいな空気の変化も逃すまいと感覚を研ぎ澄ますうちに

それ以外のことにも向けられてしまうから。



この、過敏とも言える敏感さは

誰かを幸せにするのかな。


鈍感に人を傷つけるくらいなら

自分が傷ついても敏感でいたいって思ってるけど、

これで、誰か救われるのかな。


誰かを幸せに出来るのかな。



家に帰ったら、自分の布団が干されているのを見つけた。


うちのベランダは布団一枚干すのが精一杯の広さだから

天気がいい日に一日一枚しか干せなくて、

平日は忙しい両親がゆっくりしたいたまの休日に

一枚分、私の布団を干してくれる。


そういうことに気づける敏感さを


それを当たり前と思わない敏感さを


誰に望まれなくても、ずっと持っていたいと思う。