絵本を感じとる子どもたち | 絵本読みたがり屋けんちゃんの 絵本あれこれ日記

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絵本のことや、保育園での仕事のことや、映画のことや、芝居のことや、気が向いた時に書きたいことをブラブラと書いています。

0.絵本「ふってきました」から絵本「いきる」へ
1.その絵本がもつ香りを味わう子どもたち
2.自然体、なのかな?

0.絵本「ふってきました」から絵本「いきる」へ
今朝30分だけ4.5歳クラスに入り、
その時間に2冊の絵本を読みました。
1冊目が、「ふってきました」

2冊目が、「いきる」。

どちらも僕の大好きな絵本、
絵本が持つ雰囲気が真逆と
言ってもいいくらい。

「ふってきました」は、子どもの
大好きなドタバタ劇。
飾らぬ元気に、笑顔が沢山でてくる
優しくてあったかい物語。
もちろん、抜群のユニークさもあります。
あらすじはコチラからどうぞ

「いきる」は大御所、谷川俊太郎さん
の詩を絵本にしたもの。
透明感のある研ぎ澄まされた
言葉が、耳を通して体全てに
浸透していく日本語の美しさを
体と心で感じとれる絵本。


1.その絵本がもつ香りを味わう子どもたち
ふってきましたは、子どもと
おしゃべりを交わしながら
楽しめる絵本です。

カメさん下敷きになってる!
うへー、痛そうだね。

なんでお花がバラバラに
なったの?
ゾウさんが落ちてきたのに
ビックリして、お花を
バラバラにしちゃったのかな?

お母さんがきた!
カッコいい!
じゃあ拍手しようか!
パチパチパチ。

といった具合に、賑やかに
読む絵本なんです。
結構サックリと読み終えてしまう
絵本なんですけど、ページを戻して
カメさんの姿を確認したり、
子どもとおしゃべりしながら
読むのでなかなかの時間を
かけてしまうw

これに対して「いきる」は、
とても静かな雰囲気になります。

「いきる」を読み始めると、
さっきまでのワイワイガヤガヤが
ウソのように子どもの呼吸が細くなる。

僕は「静かにしようね」とは、
一言も言ってません。
子どもたちが、自分から
おしゃべりをやめる。

子どもって、
その絵本が放つ香りを
しっかりと受けとるんだな
と思いました。

2.自然体、なのかな?
見せなきゃ
静かにさせなきゃという
大人のコントロールって、
読みにはホント不要だなと思いました。

もちろん、安心して絵本にのめる込める
空間を作るためにはそれなりの配慮が
必要です。

でもそれはコントロールではなく、
場を整えるですもんね。

読み手も・見てる人も、
絵本がもつ味わい深さと
その場に流れる互いの呼吸を
ジックリと噛みしめてれば
それで充分なのかもしれない
なと思いました。

頑張ったり、取り繕ったりしなくとも、
自然体であれば子どもはその絵本に
応じた読みを求めてくるのかもしれない、
そんなことを思いました。