ごきげんよう~!
新宿ピカデリーで
「横道世之介」を見てきました。
邦画、しかも恋愛要素ありっていうものは、
そんなに自分から観る事がないんですが、
期待を遥かに上回る素晴らしい映画でした!
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まったりもったりしたテンポ
一番印象的だったのは、
まったりもったりしたテンポ。
ちょっとずつ遅くて、変速的。
映画の世界に巻き取られちゃう感じ
おかしくて「ぷぷっ」って笑ったら、
すぐ後に真顔になっちゃうような静かなシーンがある。
でもまたその静けさに耐えられなくて
「ぷぷっ」って笑っちゃう
そんなゆるさが、心地良い映画です。
2時間40分という長い尺なんですが、
脱力して見れたので疲れませんでした
生活感のある白昼夢
大学生活って
カップラーメンとか部屋に脱ぎ捨てた服とか
異常に生活感が濃い反面、
そんな生活が永遠に続いていく白昼夢のような
ふわふわと宙を漂う蜃気楼のような
どこか非現実的な感じがあると思うのですが、
そういった時間の流れ方がリアルに描かれていました。
取るに足らない日常の空気感ってまさにこんな感じ
輝くエキストラさん達
それから、「横路世之介」で忘れてならないのは、
きらっと輝くエキストラさん達の演技
派手なキャラクターは居ないけれど、
だれもがいい味を出しています。
人間愛に溢れた作品でした
まあ、映画を観て頂ければ分かるのですが、
主役の世之介自身も他の登場人物の人生の
エキストラでもありますよね
一見、世之介が主人公だけど、
他の登場人物を繋いで一本の映画をまとめあげていく
媒介でもあるっていうところが
この映画の面白さだと思います。
笑いとは偶然の産物
最後に笑いについて。
私はあまりお笑いを見ないのですが、それは、
どや顔で「面白いでしょ?」って見せらてしまうと
あまり面白みを感じないからです。
笑いって、
何気ない会話の中にあったり、貰い笑いだったり、
「あるある!」「いるいる!」
という共感から来るものだったり、
"その時その場所その人"としか作り出せない偶然の産物だと思うのです。
「横路世之介」では、そういった「笑い」を
沢山織り込んでいるところが凄い!
それをアドリブで実現したキャストにも
才能を感じずにはいられません。
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好きな映画のひとつに
「嫌われ松子の一生」があるのですが、
とある一人の人生に色んな人が関わっていくお話や
笑いながら涙が止まらなくなるようなお話に弱いみたいです
あなたも横路世之介に会わないと損しますよ~