日本語教師なっちゃん先生の奮闘記

日本語教師なっちゃん先生の奮闘記

2012年6月から、青年海外協力隊員として、中国の安徽省合肥市にある専科大学で日本語教師しています。日々の中で考えた日本語教育にまつわるエトセトラ。中国の日本語教育事情、中国での生活についてなど、いろいろ発信していきたいと思います。

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みなさま、お久しぶりです。
日本に帰国し、高校の英語の先生になったなっちゃん先生です。
英語教育バージョンで(日本語教育にも生かせる内容を書いていくつもりです)
新しいブログを始めましたのでご紹介します。
http://blog.livedoor.jp/natcho0606/

今後はこちらのブログで更新していこうと思いますので、
どうぞよろしくお願いします^^
ご報告が遅れてしまいましたが、先週19日を持って任地の合肥を離れ、
北京で帰国オリエンテーションや各機関への表敬訪問等を終えた後
24日に日本へ帰国しました。

この2年間、非常にたくさんのことがありましたが、
それぞれの場面で周りの方々に支えられ、乗り切ることができました。

協力隊は、「世界も自分も変える仕事」とPRされています。
世界を変えることができたか?
いやいや、そんな傲慢なことはいえないなあ、と思います。

日中関係が非常に緊迫した時期に派遣され、いろんなことを考える2年間でした。
草の根交流の重要性と限界を同時に感じることが多かったです。
でも、少なくとも、自分が接した生徒・同僚・周囲の人には、
私を通して「日本人」を身近に感じていてほしい。

自分を変えることができたか?
自分自身、日本人だとか中国人だとかに関わりなく日常生活を共に過ごすことで、
彼らに対する見方が良い意味で変わったなあと思います。

<自分の中の良い変化>
・根性が図太くなった。(大抵のことを受け入れられるようになりました)
・誰にでも、何でも率直に意見を伝えられるようになった。
・細かいことを気にしなくなった。
・中国語が話せるようになった。
・ワークライフバランスや、自分なりの幸せについて考えるようになった。
・「やりたいこと」「大切にしたいもの」がクリアになった。
・すべらない話のネタが増えた。

<悪い変化>
・時間にルーズになった。
・どこでも大声で話すようになった。
・日本にいた時は心の中に留めていた独り言を、周りに日本人がいないからという理由で、日本語で何でも口に出してしまうようになってしまった。(要改善)
・衛生(食品・環境全て)に対する感覚が低下した。(何食べても病気しなくなったという点においては良い変化?)


帰国後は、教育の仕事を続けたいと思っています。
たくさんの税金をかけて活動させていただいた分、
この経験をしっかりと日本社会にも還元していけたらと思います。

とりあえず、日本に帰って来て、まだまだ今まで夢を見ていたような、
変な感覚が抜けきれません。
女の子はみんな可愛く、きれいだし、料理もおいしいし、
人のマナーもいいし、どこ行っても蛇口からお湯が出るし、
トイレは水洗ウォシュレットは当たり前だし、
電車・バスは時間通りに来るし、どこ行っても仕事が丁寧で速い。

でも、何かが欠けている気がするのは、恐らく
「帰国後ショック」と呼ばれるやつでしょうか。

2年間とはいえ、少なからず浦島太郎ならぬ、浦島夏子だと思いますので、
これからゆっくりリハビリしていきます。
でも、中国で得た自分の中の大切にしたいものや感覚というのは、
周りに流されることなく持ち続けた上で、日本社会に馴染んで行けたらと思います。

この2年間、中国、日本、海外から支えてくださった皆様、
本当にありがとうございました。

昨日は安徽省城市管理職業学院へ作文の出張授業へ行ってきました。
この学校に来るのはもう4回目。
常勤の日本語教師の先生がいないということで、
これまでもよく授業に参加させてもらっていました。

今回は、作文の授業にいつも困っているという相談を受け、
じゃあ一緒にやってみましょうか!ということになり、
3コマ分の授業をさせてもらいました。
3コマ連続はさすがにキツいかと思いましたが、
やってみると、あっという間の3時間でした。

テーマは、「自分の知らない自分を知る~過去から現在へ~」

 


もうすぐ実習(インターンシップ)が始まる学生に向けて、
自己PRの書き方とかをやろうと思ったのですが、
いきなり書かせてもなかなか表面的な答えしかでないので、
過去の自分を振り返ったり、今の自分を客観的に見る活動を取り入れました。

まずは過去の自分を振り返る活動。
5年前の自分を振り返り、同時に、手紙の形式等も復習するきっかけになればと思い、
15歳の自分宛に手紙を書く取り組みをしました。
アンジェラアキの「手紙~拝啓十五の君へ~」
のビデオを見せると、みんな感動してました。
あの曲、いつ聞いても良い曲ですね。

15歳の自分の振り返りと、その頃の自分へのアドバイスを書かせたら、
「もっと勉強しなさい」という意見が多いかと思いきや、
意外にも多かったのが、
「本ばっかり読んでないで、もっといろんなことにチャレンジしなさい」
というアドバイス。

中国の高校は、朝から晩まで詰め込みで教科書を読まされます。
学校の勉強以外のことをもっとやっておけばよかった…
と考えている学生が結構多いよう。
学校教育の在り方を考えさせられる内容でした。

次に今の自分を知るアクティビティ。


まずは、Xからの手紙という活動を通して、自分の知らない自分の良い所を
クラスメートに指摘してもらうということをしました。

まず、宛名だけが書いた紙が回されます。
その宛名の人についての、良い所やアドバイスを一人1行書き、
書き終わったら次の人、次の人へと回していきます。
こうすることで、最終的に数人から自分に対するコメントがもらえるというもの。

日本の就活でも他己分析とかよくしますが、
それと似たようなものです。

なかなか自分自身について振り返ったり相手に伝えたりする機会って
意識しないと作れないので、
こういう授業をさせてもらえたことで、
学生にとっていろんな気づきが芽生えていたら嬉しいなあ、と思います。

今回で出張授業は最後かな?
残りの時間は期末のまとめと、
自分の学校の学生たちとの交流に時間を費やそうと思います。

久々の更新です。

先週は2大学を訪問し、浴衣講座をさせていただきました。
まずは三聯学院の2年生の会話授業に参加。


 

浴衣や着物のクイズをしたり、実際に皆で着てみたりしました。
さすが本科(4年制)の学生。
全員前を見てしっかりと話を聞いてくれました。
(うちの学生とは大違い。笑)

そして週末は科技大学。
ここは日本語学科はないのですが、
日本文化に興味のある学生たちが集まってサークル活動をしています。
今回はけん玉やお面作り、そして浴衣体験が企画されていました。



お面作りの後は、みんなでフルーツバスケット!


結構盛り上がりました。

今回もJICA中国のJAPAN BOXから、日本グッズをお借りしました。
この浴衣も、もう6大学で使わせてもらうことができ、
おかげさまで、毎回学生たちの喜ぶ顔が見られました。
この場をお借りしてお礼をさせていただきます。
ありがとうございました。

活動も本当に終盤に入り、最近いろんな大学を回らせてもらっています。

合肥を去る前に、お世話になった先生方や学生たちに
できるだけたくさんお会いできたらなあと思ってます。
残り3週間!ここでの限られた時間を思いっきり楽しみます!

昨日は清明節という祝日で学校がお休みだったので、
合肥市内から車で1時間弱の三河古鎮というところへ行ってきました。


祝日だけあって、観光客で溢れかえっていましたが、
合肥市内の喧騒とした町並みとはまた違ったところで
ゆっくりできました。

バスを降り、古鎮まで市場を通り抜けていくのですが、
かなりグロテスクなアヒルのお肉を売ってる、今や見慣れた風景があったり、
清明節ならではのお祈り用のお札が大量に売っていたり、
酒蔵があったりと結構楽しめました。




お料理も美味しかった!
左下の菜っ葉を干してる写真は安徽省ではもう見慣れた光景。
右下の写真は、鍋巴というおこげです。
このおこげを使った料理もたくさんありました。


三河小炒という炒め物が有名だそうです。


あっさりした味付けで日本人の口にも合います。
カラフルで見た目もGood
三河を訪れる際にはぜひ試していただきたい一品。