私は首都圏に本社がある中小IT企業にSEとして勤めています。
 
今の会社は当初志望度は高くありませんでしたが、面接で他の会社とは違うものを感じ、ビビッと来たので最後は羽生善治先生の「決断力」を読み、「直感」を信じて入社を決めました。
それは本当に偶然の出会いだったのですが、それからはや6年が経ち、この会社に入ったことを後悔したことは一度もないことは、本当に恵まれていると改めて思っています。
 
特に新卒1、2年目は、驚きの数々だったのですが、社風について感じていることを書いてみます。

 

■意思決定のスピードが極めて速い

→創業当初から一貫して速いです。決断を先延ばしにせず、スパッと決めてどんどん進めていく文化です。

 もちろんこれは役員(特に社長)のパーソナリティが非常に大きいですね。

 詰まってもその場その場で都度修正して進めていこう、失敗を恐れずに挑戦しよう!という空気感です。これは営業部に特に顕著です。

 私は考えすぎて行動に移せないタイプなので、これはいい刺激です。

 

■社員の意見を聞こうという姿勢を持っている

→半年に一度、評価面談(査定面談)があります。半年を1つの期間として目標設定をするのですがその達成具合、および半年間でどのように成長したのか、今後どうしていきたいか、そして会社への要望などが聞かれます。
役員が全社員と面談を実施するわけですが、相当多忙になるので、本当に大変なことだと思います。それでも、「社員の数が増え続けてもこの面談は続けていく」と言われています。なるべく社員一人一人に向き合おうと頑張っている会社だと思います。
 
もちろんすべての意見が通してもらえるわけではないですが、意欲があれば経験年数が少なくても挑戦の機会を与える文化です。
 
また、ある社員が顧客の都合で長時間残業を強いられていたときは、社員の健康状態を問題視し、「裁判しますか?」と先方の会社に怒鳴り込むこともしたようです。

 

■事業を成長させようとするスピードが速い

→大阪支社を立ち上げたり、東北にも進出したり、ベトナムに子会社をつくったりと、ちょっと手を広げすぎなのでは?と思うレベルで事業拡大が速いです。どんどん挑戦していく社風には、特に1、2年目には驚きました。

とにかく挑戦をすることが大事の精神です。結果として失敗したとしても、潔く撤退をする、その判断もスパッとしています。

コロナ禍でも基本的に投資を惜しまず攻めの姿勢で、(苦戦はしつつも)売り上げを伸ばしています。

 

■客先常駐を主力事業にしている会社にしては帰属意識が高く、社員の仲が良い

→自社サービスも運営していますが、主力事業は客先常駐です。つまり多くのエンジニアは取引先の会社に勤務しているので、他の社員と接する機会が多くありません。一般的に、客先常駐型だと、就職先企業は「単なる所属企業」と化す場合が珍しくないのですが、弊社ではそういった問題に陥らないようにという工夫を創業当初から続けています。

コロナ禍でリモート勤務が増えたことにより社員旅行ができなくなった・懇親会が激減したなど、ここ数年は難しいところがありますが、社員仲が良いのは間違いないと思います。

 

■「大丈夫なのか?」と思うくらい新卒を大量採用

→これも「そんなに採用して大丈夫なのか?」と思ったことがありますが、採用も強気に攻めていく路線です。なにしろ社員数の20%以上にもなる人数を4月に新入社員として迎えていることには驚きです。新卒採用市場において学生さんには「勢いのある会社」というイメージらしく、比較的好調なようです。

 

自社内で研修を行っており、新卒を育てるのは並大抵のことではないでしょうけども、今年度の新卒は誰一人退職せず、安定しています。

 

若手が増えて中間管理職が明らかに不足しているという状況ではありますが、年々新卒のレベルは上がっており、将来性はある会社だと思います。