宮城県議会の一般質問で日本共産党三浦議員と村井知事のやりとりについて。
 
 
三浦県議の発言
「よく権力は腐敗する、陳腐化するっていうでしょう。結局ね、話だんだん聞かなくなってくる訳。長くやり続けると。誰の意見も聞かないと。やっぱり為政者とは弱者に寄り添って政治をやるということがなくなったらこれ辞めた方いいんですよ」
 
赤旗では「長く続けると」の部分を意図的に削除した上で、なんの脈絡もないなどと主張しています。こういう報じ方はいかがなものかと思います。
 
 
宮城・病院再編に市民の怒り
共産党県議の指摘に、知事が反共中傷
 
2023年3月5日【政治総合】 
 

 宮城県の村井嘉浩知事は、2日の県議会で「4病院統合再編」計画への批判に対して、日本共産党への暴言でこたえるという卑劣な態度をとりました。

 「4病院統合再編」計画とは、県立精神医療センターと県立がんセンター、東北労災病院、仙台赤十字病院という地域医療の中枢を担う4病院を二つの拠点に再編統合し移転する計画です。村井知事がごり押しして大きな問題となり、3万4000人を超える反対署名も提出されています。

 この問題をめぐり、2日の県議会で、日本共産党の三浦一敏議員が移転される病院の患者や家族から強い反対の声があがっていることや、知事選でも労災病院と赤十字病院の地元の行政区では4割以上の批判票が出たことを指摘。その流れのなかで「権力は腐敗するという。話をだんだん聞かなくなってくる」「為政者は弱者に寄り添って政治をやるということがなくなったら辞めた方がいい」と知事の姿勢をただしました。東日本大震災の発災時から被災者に寄り添ってきた県議としての怒りのこもった追及でした。

 これに対し村井知事は、なんの脈絡もなしに「その言葉を、共産党の志位委員長にぜひお伝えしたいなと思う」などと突然のべました。県政への具体的な批判と結びついた知事批判をそらせようと、最近の一連の反共キャンペーンを下敷きに、志位委員長と結びつけたもので不見識で卑劣な暴言というほかありません。

 三浦議員はすかさず「わが党は民主的にやっています」と反論。福島かずえ議員も「知事の答弁のなかで、公党に対する侮辱ともとれる発言があった」として精査を要求しました。