zipに対し、総当たり攻撃(ブルートフォース攻撃)を試してみました。
 

【1】KaliLinuxにログイン

※今回はVMwareでゲストOSとして起動

 

【2】Fcrackzipをインストール

※以前はKaliLinuxにプリインされていたとのことだが、アップデートに伴い含まれなくなった。

 

下記を実行

sudo apt-get install fcrackzip

※上記が失敗する場合は下記

 sudo apt-get update

 

【3】zipファイル作成

テキトーにファイルを作成

vi passwordanalyticstest.txt

 

挿入モードでテキトーに中身を書き、コマンドモードで:wqで終了。

※コロン「:」が入力できない場合は、「Shift」キー+「11」キーで対処

 

下記でzip化を実行

zip passwordanalyticstest.zip passwordanalyticstest.txt -e

※-eのeはencryptの略と思われる。

 

パスワードをダイアログで聞かれるので、入力

今回は「tknde」の5文字にします。

Enter password:
Verify password:
  adding: passwordanalyticstest.txt (deflated 76%)

【4】fcrackzipを実行

time fcrackzip -u -v -l 5 -c a passwordanalyticstest.zip

 

-uオプションは解析の度にunzip(解凍)を試す。これは必須
-lでは解析する文字数を指定。 指定なしだと6文字から調べ始める
-vは詳細表示
-lは最小と最大桁数を指定。
-cはパスワードの文字の種類
 1なら数字を意味する。
 aなら小文字のアルファベットを意味する。

 

※解析時間を計測したいのでtimeコマンドを使う

 

【実行結果】

PASSWORD FOUND!!!!: pw == tknde
real    356.89s
user    230.18s
sys     125.91s
cpu     99%

356秒=6分弱かかりました。
 

もう一度fcrackzipを叩いてみます。

 

PASSWORD FOUND!!!!: pw == tknde
real    322.92s
user    214.59s
sys     109.70s
cpu     100%

322秒=5分超かかりました。

 

さらにもう一回試してみます。

PASSWORD FOUND!!!!: pw == tknde
real    332.97s
user    219.72s
sys     114.53s
cpu     100%

 

332秒=5分半かかりました。

他にアプリ色々と立ち上げていた分パフォーマンスが落ちているはずなのでロスタイムもあるかと思いますが、5桁小文字という指定をした場合、5分前後という感じで解析が完了しました。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

【その他のzipパスワード解析ツール】

 

■PassFab for ZIP

こちらはWindows環境で実行するアプリです。

なお、Windows標準のZIP圧縮ではパスワードは掛けられないため、7zipでパスワードをかけます。

 

ダウンロードリンク:
https://www.passfab.jp/zip/top-5-zip-file-password-cracker.html

 

zipを作成していざ実施!

→試用版では4桁までしか対応していないとのメッセージが表示された。。。いくらやってもダメ。。。使えません....

 

■Pika Zip

win10には対応していないようです。

 

■iSeePassword Dr. ZIP

ダウンロードリンク

 

いくらやっても、「試用版では、長さが3未満のパスワードのみを回復します。パスワードが3桁を超える場合は、アップグレードする必要があります。」のポップアップにしかならない。。。

 

全然使えませんでした...