ウォーズ10分。

ゴキゲン中飛車対超速穴熊で、△73桂から△65銀とぶつけてこられた。

通常は△72飛~△75歩と攻めてくるため、本線ではなく、銀ばさみを狙えるため振り飛車にとって不足なし、と考えている変化だったが果たして。。

 

これにはノータイムで▲77銀と引く一手。△95歩か△24角かなと思っていたところ、△24角とぶつけてきた。

 

これには▲同角△同歩▲51角△84角▲24角成とするのが良かった

次に▲46馬と引き、▲68飛~▲66歩が狙いとなる。

 

本譜はそのような発想が全く出てこず、角交換すると▲66歩に△67角が生じると考えたため、▲46歩としたが、疑問手であった。

後手は△45歩と伸ばしてくる。

 

これに対しては、▲45同歩が良かったというから驚く。

以下、△68角成、▲同銀、△76銀、▲48飛とし、4筋からの攻めを狙う。

とはいえ、銀得路線を放棄してよしとするこの大局観はかなり経験を積まないと会得できそうにない。

 

本譜はノータイムで▲66歩とする。

以下、△46角。これにより、△28角成~△67銀という筋が発生するのも先手にとってのデメリットとなっている。

▲65歩と銀得してホッとしたのも束の間、△86歩が悩ましい手となり、長考に沈むことになる。

 

(感想戦含めた)私の読み。

①▲同歩は、△65桂、▲88銀、△28角成、▲同金上、△67銀、▲48飛、△68銀成、▲同飛、△57桂成、▲63飛成、△46歩、▲48歩、△56角。
解析にかけると互角。

△65桂が銀に当たってくるのが嫌で、本譜の候補からは外したが、銀を逃げる必要性はなかったかもしれない。

 

②△65桂が銀にあたるのを避けようという▲86同銀。

以下、△28角成、▲同金上、△67銀、▲48飛、△68銀成、▲同飛、△46角、▲69飛、△55角。

 

解析にかけると先手600点ほどだが、私の棋力では継続手がなかなか浮かばず、実戦としてはまだまだ難しい局面となりそうである。

心理的には後手を持ちたい。

 

③▲46角は、△同歩、▲66銀、△67角、▲59飛、△78角成から飛と銀を責められるのを気にしたのだが、▲51角が厳しく先手よしの形勢であった。

 

本譜は▲46角と▲66銀の二択で迷い、▲46角と指そうと考えたのだが、指が滑り、66銀と指してしまった。

以下、△68角成、▲同飛、△87歩成、▲48飛、△56角と進む。

 

こうなると後手の方が圧倒的に方針がわかりやすく、苦戦を意識せざるを得なくなった。
解析上は互角とのことだが、ここから互角以上を維持するだけの力は私にはない。
かわしたはずの銀もこの後、馬で狙われる格好となり、完全に負担となった。
 
そのまま攻めとも言えない中途半端な手しか指せず、良いところなく惨敗。苦い対局となった。