【慰安婦とか】
◆慰安婦問題=韓国という印象が強いことに違和感を感じざるを得ない。
当初慰安婦になったのは日本人や朝鮮半島、台湾の女性だったが、フィリピンやインドネシアなど戦火が広がるにつれ現地の女性も慰安婦になっている(させられている)。にも関わらず、戦後の告発のトーンにあまりにギャップがあることをどう説明すればよいのか。慰安婦=日韓間問題と考えるのは問題の歪曲や矮小化に繋がるのではないかと以前から疑問に思う。
◆ライダイハンが推定1万〜3万、米兵との混血アメラジアンが1.5万〜2万と言われる中、日本軍兵士と元慰安婦との間に子ができたという話を聞いたことがなく、また推定上の数値に関する見解も聞かれないのは不自然ではないか。
◆朴正煕独裁政権時代、集団的自衛権を行使しベトナム戦争に参戦した韓国だが、ベトナムに対して賠償など一切していない(ベトナムもベトナムだと思うが)。
責任問題に応え、「ベトナム国民に苦痛を与えたことを申し訳なく思う」と謝罪したのは歴代大統領の中で金大中のみ。その時これに噛みついたのが、当時野党のハンナラ党副総裁の朴槿恵。「金大統領の歴史認識を憂慮せざるを得ない。参戦勇士の名誉を傷つけるものだ」と。謝罪などすれば父の名誉が傷つくという発想が透けて見える。
加えて、歴代大統領と比べ就任当初より日本に厳しい姿勢が特徴的な朴現大統領だが、それは反日無罪ともいわれる韓国社会にあって、父の影響で親日派というレッテルを貼られることを恐れるが故に行うパフォーマンスではないか。人権問題を掲げる裏では自らや身内の政治的地位の保身を狙っているように思われ、不快。
◆韓国の原告による戦後賠償裁判には除斥期間、国家無答責法理、条約による個人の請求権放棄という3つの壁があり、前者二者についてはクリアする判決が出ているが、三番目に阻まれているという現状である。日本政府としては韓国国民の損害賠償請求はあくまで韓国の内政問題であるという立場であり、僕自身もその様に考える。というのは、65年の日韓請求権並びに経済協力協定の§2で「完全かつ最終的に解決されたこととなることを確認する」としたところから、どの様に個人補償請求権の存在を肯定するのかの合理的説明が難しいと思うから。例えば家を一軒購入した1年後、元売主から「風呂の使用権はこちらにある」などと言うのと大差ないと考える。知り合いの弁護士の方曰く「国家が個人の請求権を処分することはできない」とのことだけど、それが通用するとは考えづらいのではないかと思う。
◆慰安婦強制連行の公的文書を見てみたいとは思うが、時間と手間がかかるのがネック。
◆アジア女性基金の償い金は、台湾、フィリピン、インドネシア、オランダの元慰安婦には受け入れられたが、韓国では市民団体やマスコミが責任逃れの対応だとして日本政府を批判。償い金を受け取った人(有名どころでは朴福順)は、カネで魂を売ったと非難されたが、そこまでバッシングされることなのか。
◆慰安婦はナチスによるユダヤ人虐殺と同じ戦争犯罪という観点から、NYなど各地のホロコースト記念館に慰安婦の常設展示を行うという働きかけがなされているという。しかし20万説を取ったとしても、600万のユダヤ人虐殺と同一視するのは、むしろナチス犯罪の矮小化に繋がるのではないか。
◆河野談話は玉虫色で問題に正面から向き合ってはいないようなところがまずいのではないかと思う。例えば三段落で「更に、官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった」とあり、パッと読めば、一般的な権力による強制連行(或いは狭義の強制連行)を認めたものだと解釈されると思う。
しかし90年代に東という外政審議官が、当該部分は「朝鮮人の、権力による強制連行を認めたものではなく、インドネシア・ジャワ島での出先の数人の軍人による戦争犯罪行為を指している」と発言した。つまり個別的事例についての記述だとしたわけで、この様な発言を許容し得る文章なのがおかしい。
というか、そもそも談話を初めて読んだ時、文字数少なくね?と思った。村山もだけど。
◆慰安婦問題で、強制連行の有無にばかり焦点を当てるのも議論の矮小化。
◆嘘を書いた吉田清治を擁護する人はいないだろうけど、それが韓国においても当てはまるかどうかはちょっとわからない。89年に「私の戦争犯罪」の韓国語版が出版されたが、これには根拠がないと調査報道した地元チェジュ新聞記者の記事が、20年以上前の当時では韓国の中央の新聞に全く伝わっていなかったという。現在の韓国国内における吉田証言の影響というか位置づけはどのようなものなのか。
◆特にナヌムの家の方たちに聞きたいことだけど、請求する謝罪の形式はどのようなものか。首相の謝罪より高レベルなものといえば国会での決議しかないだろうから、多分これを望んでいるのだろうけれど、両者の差異をどのように捉えているのかよくわからない。
◆朝鮮戦争における韓国軍慰安婦の問題は現在どのようになっているのか。
◆2012年5月、三菱重工業と新日本製鉄の前身企業に徴用されたという韓国人9人が「日本の企業に動員されて過酷な労働を強いられた」として損害賠償を求めた裁判で、韓国最高裁は「個人補償請求権は有効」と判じた。この徴用工問題には、協定で解決済みとの立場を取る韓国政府も法的にどう処理すべきか頭を抱えている。これについてどう考えるか。
【日韓併合】
◆詳しくは知らないが、日帝が朝鮮に対して行った統治は台湾のそれと殆ど変わりなかったらしい。にも関わらず、現在の両国国民の日本に対する姿勢は非常に異なる。これは戦後教育の影響が強いと考えるのが自然。これまた勉強が足りないが、併合時代を経験した韓国人はさほど反日的ではないと聞いている。逆に、反共とともに反日を国家スローガンとして掲げた李承晩時代以降の子ほど、反日姿勢が強いという。これはどういうことなのか。
◆なぜ安重根が祖国の英雄扱いされているのかよくわからなかったが、Wikipediaによると伊藤博文は併合方針の閣議決定に反対した形跡は無く、被暗殺時には併合賛成に転向していたということなので、多少合点がいった。
◆ご存知の通り日韓請求権協定で日本は韓国に対し、10年間で計3億ドルを無償で供与するとともに、2億ドルを低金利で貸し出すことを決めた(また、日本の民間企業が計3億ドルの資金協力)わけだが、このことについて韓国政府は国民について知らせてこなかったという。これについて韓国の若者はどう思っているのか。
◆併合時代、総督府はいいことも悪いこともした。ソデムン刑務所は最近まで存在すら知らなかった。
【現代韓国社会】
◆97年から98年の通貨危機を契機として、新自由主義が強力に推進され経済格差が大きい。例えばサムスンをはじめとする十大財閥がGDPの8割を占める一方、それらの大企業に勤める国民は全体の1割に満たない。また非正規雇用率は日本より高いなど、経済構造が非常に歪。当事者である韓国の若者はこうしたストラクチャーをどう考えているのか。
◆朴正煕といえば毀誉褒貶の激しい人物だが、今の若者の朴正煕観は。
◆なんで汚職やら暗殺やらがここまで多いの?
李承晩→大統領選での不正が暴かれ、大規模デモを起こされて妻とともにハワイへ亡命した建国の父。
朴正煕→側近の中央情報部長に暗殺される。
全斗煥→光州事件の責任を問われたりして無期懲役。
ロタイグ→収賄容疑で逮捕、懲役17年。
金泳三→次男が会社の社長から不正にお金を受領したとして逮捕。
金大中→息子二人が金銭授受容疑で逮捕。
ノムヒョン→収賄容疑で飛び降り自殺。
李明博→兄が逮捕。
◆ノムヒョン政権時、日本統治時代の子孫の財産を没収する法律が成立した(これに伴い親日反民族行為者財産調査委員会発足)。これには韓国国内でも当然遡求処罰の禁止に反するという批判があったと思うが、これについての見解を聞きたい。