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**コティの在庫部屋**

映画+音楽+本+雑貨+ご飯+お酒+「おべんきう」=私。

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楽しかった本なら、間違いなくこれだ。


ミラノの太陽、シチリアの月/小学館
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冬休み明けに司書のGさんから、コティさんにはこれがお薦め、と紹介された本。

勉強不足で、作者の名前も初めてお目にかかるものだったが、2011年に2つの大きなエッセイ大賞を受賞している。

しかも題材はイッターリア。筆者、内田洋子氏は食も歴史も豊かな、人を魅了してやまないこの国に住んで30年という。

これは読みたい、と勢い込んで借りて、なかなか忙しくて読めない時にひいた風邪を機に一気読み(おい)。

いやあ、最近見たどの映画にも勝るとも劣らぬ、素晴らしい本だった。これ程のヒットは久々。


以下、Amazonからの抜粋。


2011年に『ジーノの家』(文藝春秋)で第五十九回日本エッセイスト・クラブ賞、第二十七回講談社エッセイ賞を同時受賞した著者の授賞第一作です。
イタリアに30年以上生活し、旅行者ではなく生活者として見つめてきた著者が、風土、社会、人々、食を、精緻な筆で切り取った深く滋味のある随筆集です。
内容として、すべて書き下ろし10作品で構成しています。いずれも著者が体験した事実をもとに巧みな筆致で1話ごとに驚くような結末が読者を待っています。カフェで知り合った大学教授から自宅を半分にするから買わないかと誘われる『ミラノで買った箱』。リグリア地方の田舎駅の駅員を襲った悲劇の事故と温情のドラマ『鉄道員オズワルド』。たまたま知り合った青年の結婚式に招かれて彼の郷里のシチリア島に渡ってみると想像もできなかった光景に遭遇する『シチリアの月と花嫁』。冬の海辺のホテルで出会った老いたロシア皇女が語った波乱の人生『ロシア皇女とバレエダンサー』ほか。


とにかく語り口がいい。キレ味といい懐の深さといい、それでいてベタついたところが一か所もない。

雑念のない文章というのかなあ、心理描写がないのもいいんだよね。

小説とは違うのだから、と内田さんが何かのインタビューで言っていたのをその後読んだのだが、うん、まさにそう。

情景描写だけで十分にその場の気持ちが理解できる、そんな描き方がまたさらっとしていていいんだよなあ。

それでいて凄くユーモアもあって。ページをめくるごとに唸る。


物凄く上質なオムニバス映画を見終わったような、そんな読後感。ホント、力一杯お薦め。

エッセイってのはこういうのを言うんだと深く頷けること間違いなし。

映画好きの人も、本好きの人も、イッターリア好きの人もどうぞ。


******


ジーノの家―イタリア10景/文藝春秋
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パパの電話を待ちながら/講談社
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イタリア人の働き方 (光文社新書)/光文社
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少なくとも化粧はしない、彼のようには。



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「きっとここが帰る場所」

This Must Be The Place


これも…具合の悪い時に、見ちゃったんだよねえwww 返却日が迫ってたもんで。

教訓。いくら返却日が迫っていても、具合の悪い時に怪しげな映画を見るのは避けるべし。ははは。


先に言っておくと、確かに音楽は素晴らしい。トーキング・ヘッズが映画の表題曲を演奏するシーンだけでも見もの。

あの曲さあ、「ウォール・ストリート」でもかかってたよねえ。私はあれで好きになってDLしたんだけどさ。

だから一番いいのはこの映画、BGVとして見る事かも知れないw


内容が動き出すのは後半。前半は、たるーい感じのショーン・ペン演じる元ロックスターのうらぶれた日常が延々。

どうして彼が音楽活動をやめたのか、とか、どうしてアメリカの父親と断絶したのかとかは中盤以降に語られる。

なもんで、正直一番勿体ないのがフランシス・マクドーマンド。あれだけ達者な女優を前半だけに関わらせるとは。

U2のボノの娘さんとかも出てるんだけどねー。何だかなー。贅沢な使い方とでも言っておくかw


何が納得行かないかって言うと、最後のオチなんだよね。あれでいいのかって言うね。

いや、キレイごとを言うつもりはない。人道的云々とかそういう話じゃなくて、幾ら何でもあれはないんじゃないのかと。

だってさあ、報復からは何も生まれないじゃない。敵を取るんだからあれでいいんだろうけど、でもなあという。

ちょっと興醒めだったんだよね、私としては。


もう一度言っておく。トーキング・ヘッズの音楽だけは絶品。だから見る価値、というか、かける価値はある。

ただ、意味を求めてはいけないかもしれない。そういう映画じゃなさそうですわw

解決策としては、まあ、サントラを買え、とw


*****


きっと ここが帰る場所 [DVD]/角川書店
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This Must Be the Place/EMI Import
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This Must Be the Place/EMI
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Remain in Light/Warner Bros / Wea
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早速今夜からでも(切実)



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「少年と自転車」

Le Gamin au Velo


ツイッタ経由でご存知の方もいらっしゃると思いますが、ええ、大変でしたよ風邪。

風邪ごときでってバカにしたらいけませんよ。咽頭炎の酷いのだったようで、もうフルコースでしたから。

初めっから喉が痛いだけなら解るのですが、最初熱出ましたもんね、もう焦りまくりですよ、すわインフルエンザかと。

救急の待合室で、発熱の人だけ隔離されるんですよw 参ったなあ、あんな思いまでしたのに咽頭炎かよー。

咳は出る鼻は詰まる、数日しても治らなくて、結局いつも通り点滴打ってフィニッシュ。いやあ我ながら情けない。

皆様もどうぞご自愛ください。ああ早く温かく、もとい、熱くならないかなあ。明日から真夏でも構わない。


で、そんな具合の悪い中見たのがまづかったのかw、名作の誉れ高い(か?)こちらが私には全く合わなかった。

いや、ホントは解ってたんだよなあ、予告の段階で。これは合わんのじゃないかなあって。

予告のナレーションをしていたのが、女優のY田N美さんで、それ自体はどうとも思わないのだけど、その内容が。

うーん、これはどうもなあ、と思わせるだけの予感を孕んでいたんだよね。どうもこう、ウェットな感じでね。

ヨーロッパにしちゃ珍しく。


解るよ、解るんだよ、言いたい事は。

彼が自暴自棄になる程肉親の愛を欲し、それは何ものにも代えがたいものであって、それではくてなならず、

だからこそ彼が固執せざるを得ないってのは、11歳の少年だしね、解るには解る。

でもね、頭では解るけど、決して寄り添えなかった、彼の気持ちに。

だってさ、どんなに代え難いか解らないけど、あれだけ他人に気持ちを寄せて貰っているじゃない?彼は。

愛されてるんだよ、確実に。勿論施設の事とか不満はあるだろうけど、でも。

父親が黙って出て行ったアパートメントの管理人は、納得行くなら中を見せようかって言ってくれるし、

施設の先生だって決して彼を叱り飛ばしたりしてないし、大体あの彼女な見ず知らずの他人だよ、それを、

彼の一言で自転車を探してくれるだけじゃなく、彼の縋るような我がままを受け入れて里親になるんだよ。

勿論、彼女にどんな背景があるのかなんてことはこの映画では語られないから、その辺の事情は解らないにしても

それと、彼の我が儘は全く別の範疇だと思う訳よ。

なのにあの小僧は、そんな他人の深い思いなんぞどこ吹く風で、不良に捨てられて自暴自棄(またかよ)になって

盗んだ金を自分を捨てたオヤジに渡しに行って拒否られて初めて彼女にずっと一緒にいたいって言うだなんて、

幾ら子供でも虫が良過ぎないか?


とまあ、最悪の気分で見終わるのかなと思った瞬間、映画はいいオチをつけて終わる。そうよ、そうこなくっちゃ。

あれはさ、言ってみれば彼が初めて、外部から攻撃された訳だよね。今まで外部に攻撃するのは自分だったのに。

あの不良との一件はオフェンスもディフェンスもなかったと思う。あれは自分が欲した関係のオチだから。

でも、あの子に追いかけられる事で、今まで自分は人に傷つけられてばかりいたという被害者意識だけだったとこに

実は自分も大きな加害者なんだという自覚を植え付けられたんだと思うんだ。そこが大きいんだよね。

そうそう、君だって人を傷付けるんだ。今まで接してきた他人は天使みたいなものよ。本当はそんなに甘くない。


その事に本当に気付いた時、

君はもしかしたら心から、

父親を許せるのかもしれない。


*****


少年と自転車 [DVD]/角川書店
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こんなとこ。↓



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「星の旅人たち」

The Way


いわゆるロードムービーであり、この手の巡礼ものも今までにも幾つかあるのだろうけど、凄く良かった。

何て言うか、滋味なパンなんかをかみしめている気分。派手さはないけど、確実な味わいがある。

賞ものには全く引っかからなかったようだけど、自信を持ってお薦め出来る作品。いいなあこういうの。好きだなあ。


特典映像で主演のマーティン・シーンが言ってるけど、彼ぐらいになると、でかい映画の重要な端役か、

小さな映画の主人公しかないとw で、マーティンおやじは、どうせやるなら俺は後者がいいな、だって役者だし、と。

その辺を解ってる息子さんだからこそ、この役を父に振る事ができ、しかもいい映画に出来たんだろうね。

親子共演でも、父主演、息子監督脚本チョイ役共演ってのもありだよなと。


とにかく風景が別格で素晴らしい。まあ、巡礼道中だから素晴らしいのは当たり前だとしても、でも凄い。

その辺だけでも見どころなんだけど、登場人物が全員いい。パパマーティンだけがいいってんじゃないのが味。

息子を失ったアメリカ人眼科医のパパと一緒に道中回るのは、陽気で明るいオランダ人食いしん坊万歳wと、

美人でセクシーでシニカルでヘビースモーカーのカナダ人女性と、現在スランプ真っ只中のアイルランド人ライター。

この人達が全員細やかに描写されてるのが凄くいい。彼らがリアルだからこそ、パパが生きるというかね。

4人もいるんだから衝突はあるし諍いもある。息子の死に心を閉ざしていたパパだって腹が立って警察に捕まるw

その、本音をぶつけ合えるようになるまでの出来事や会話が丁寧に描かれており、好感が持てるし飽きない。

最初は多少、説明的台詞が多く(特にパパに巡礼について話すフランスの警察とか。でもいい人なのよ)、

長さを感じないか不安になりつつ見るのだけど、そこはかとないユニークさやおかしみに溢れた語り口に引き込まれ、

気が付くと一緒に巡礼しているような気分にさせられるのがいい。


小憎らしい役をさせたら右に出るものはいないのが、アイルランド人ライター役ジェームズ・ネズビットw

今回も最高に巧いです。でも彼がいい人だって役を見たのは初めてで、そこも新鮮だった。結構好きだわこの人。

去年見た「英雄の証明」の、あのサイテー護民官だったあの人ですよw

それと陽気なオランダ人役のヨリック・ヴァン・ヴァーネニンゲン。初めて見た気がしたけど、ドラゴンタトゥーに出てると。

勿論フィンチャー版の。まだ見てないのよね。今度借りなきゃ。


主な4人だけでなく、眼科の患者、闘牛士になりたかった宿屋の主人、巡礼をする神父さん、ジプシーの親子など、

印象深い登場人物が多く出てくるのも、映画に深みを与えている。誰もが主人公になれそうな物語を持ってそう。

丁寧な作りってのはこういうのを言うのかもね。うん、いい映画だった。

言い忘れたけど、音楽が最高。アラニス・モリセットやジェームス・テイラー、コールドプレイなどいい曲ばっかし。


遅過ぎる事なんてない。

どんな事にも。

親子になる事だって。


*****


星の旅人たち [DVD]/アルバトロス
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Music from the Motion Picture/Milan Records
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体育会系or文科系どっちが好き? ブログネタ:体育会系or文科系どっちが好き? 参加中







本を読む方。



という事で、最近読んだ本を。



第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)/幻冬舎
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皆様ご推薦のこちらをやっと読んだ。

読み始めたら止まらなくて、1日で読んでしまった。分量的にもそんなにないのでささっと読み終わる。

が、侮らないで欲しい。内容はなかなかに濃い。


又吉さんの半生を交えながら、彼が読んだ本について語るのだが、とにかく文章が巧い。半端じゃないというより、

小手先じゃない、という感じ。難しい言葉を語ればインテリに見えるという稚拙な(ほらほらこういう言葉ですよw)

テクニックではなく、ちゃんとその言葉の意味を深くかみしめた上で使っているような、そんな印象を受けた。

これは、分量を読んでいる人には敵わない部分であり、しかも純粋に文章を渇望している人にだけ見られる特徴だろう。


そして凄いと思ったのが、「読み方」をちゃんと解った上で、自分なりの読みをしているということ。

特に唸ったのがこの部分。太宰の「親友交歓」について書かれた文章のやや冒頭。



…太宰が書いた作品の登場人物が太宰本人ではないので、あくまでも作品を手掛かりに太宰という人物を想像するしか方法はないのだが、作中に於ける養生人物達の自意識過剰な精神が事態を複雑化させ収拾がつかなくなる所など自分と重なって見えて仕方がない。太宰の作品を読み、そのように感じる人は少なくないらしい。よほど太宰の共感させる力が強いのだろう。(p.65)



最初の部分、又吉さんは、恐らくどこで習った訳でもないのに、作品論(テキスト論)という事を肌で解っている。

そうなのだ、作家論と作品論をごっちゃにしてはいけない。

がしかし、それでも作品に見られる太宰に惹かれる理由を、太宰の「共感させる力」の強さだとしている。

いやあ鋭い。


文学系の方には一度読む事を勧める。力強いエッセイというだけでなく、彼の何気ない文の読みの鋭さに感服する筈。



恋する文豪: 日本文学編 (きゅんきゅんくる!教養)/東京書籍
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恋する文豪 海外文学編 (きゅんきゅんくる!教養 3)/東京書籍
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上の2作は漫画w だけど結構楽しいよ。
特に下の海外文学編ね、これがなかなか。しかも映画の影響を受けてる漫画が多いのでその辺も楽しい。

という訳で、この中で取り上げられている作家についての映画をピックアップ。

本の話のつもりが映画の話になってるしw


ゲーテの恋 ~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~ [DVD]/Happinet(SB)(D)
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これは見てないんだけど、予告を見る限り、ゲーテの若い頃は結構奔放だけど純情って感じかな。そのうち見よう。




太陽と月に背いて [DVD]/紀伊國屋書店

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ランボオ演じるプリオの美しさが目を惹きますが、かなり過激です。



Wilde [DVD] [Import]/Stephen Fry,Jude Law,Vanessa Redgrave

¥価格不明
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あーどうしてこれ国内版が出ないのかなー。絶対欲しいんだが。

漫画でも描いてあったけど、ワイルドの最期を看取ったのはロビーことロバート・ロスなんだけど、

映画でロスを演じたのがフロスト×ニクソンにも出演したあの御仁w


終着駅 トルストイ最後の旅 コレクターズ・エディション [DVD]/ヘレン・ミレン,クリストファー・プラマー,ジェームズ・マカヴォイ
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今考えるとこれを映画館で見られたのはラッキーだったかも。



KAFKA 迷宮の悪夢 [DVD]/ジェレミー・アイアンズ,テレサ・ラッセル,アレック・ギネス

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これDVDで持ってるんですよねw 監督がソダさんだったんで買ってしましましたわw




ミッドナイト・イン・パリ [DVD]/キャシー・ベイツ,エイドリアン・ブロディ,カーラ・ブルーニ

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ミッドナイト・イン・パリ [Blu-ray]/キャシー・ベイツ,エイドリアン・ブロディ,カーラ・ブルーニ

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漫画で描かれたフィッツジェラルド夫妻が出てくるのがこちら。これのゼルダ、私は好きです。


その他漫画ではニーチェとカミュについて語られています。カミュ、なんか泣けたわー。





毎日かあさん9 育っちまった編/毎日新聞社
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いつもながらいい味ですw



仕事にすぐ効く 魔法の文房具/土橋 正
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文具の流儀: ロングセラーとなりえた哲学/土橋 正
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こじゃれた洋ものの文具もいいけど、国内の、しっかりとした文具もいいものだなあとつくづく。