ブログネタ:初めての恋人、今はどういう関係? 参加中いっやー。。。
なんか、そーいう甘っちょろいこと言ってる場合じゃないらしい。

「ヘンリー&ジューン 私が愛した男と女」
Henry & June
世間では今、おフランス発の熱いブルーの映画における、熱い熱いラブシーンが話題ですが、
この地には来ないという事と、イマイチ食指が動かないという事で(多分話が見えちゃってるからだ)
巷に対抗しw、旧作の、それはそれは暑っ苦しい濡れ場満載のこちらを見てみる事にした。
ヘンリー・ミラーって言えば、徹底したリアリズムとか皮肉っぽさとか、米文学史の授業で齧った事と、
誤解を恐れず言うならば、まあスケベ大王というかスケベ帝王というかw、そんな事しか思いつかず、
でも多分それで大方合ってるんじゃないかというアバウトな予測に基づいて映画に臨んだ。
「北回帰線」という小説のタイトルはとてもきれいで昔から好きだったけど、なんつってもスケベ大王だしw
学生の頃は度胸も根性もなくて、これを読まずに卒業してしまったんだけど、今回映画を見て、
そんな内容なのかとちょっとだけ解った。うん、若い頃読まなくて良かったかもw
アナイス・ニンについては恐らく常識程度にも知識がないと思ったので、少し調べてはみた。
実際の彼女は、今回アナイス役だったマリア・ディ・メディロスにちょっと似ているような気もする。
実物の顔の造作をこれでもかってくらいデフォルメして行くと(特に目の大きさ)メディロスになるとw
まずね、ケヴィンちゃまですよ。ケヴィンちゃまが出てるんですよちょこっとだけ。実に贅沢な使い方。
今回解ったんだけど、私はケヴィンちゃまの何が好きって、声が好きなのよね、彼の声が。
ケヴィンちゃまって昔っから声が全く変わらない人。昔からあの声なのよ。うーん痺れる。
私は一般の人に対しても、声が好きだと惚れてまうという困った癖があるのだけど(最近治ったw)
ケヴィンちゃまの声は本気で最高。そのケヴィンちゃま、今回はパリのミラーに寝場所を与える役。
出番は少ないけど、珍しく映画の中のお笑い担当でw、そこはかとなく笑わせてくれる。
ミラーと同じくらいシニカルでありながらも何処か間抜けで、女好きで(え?w)、いい加減でイカしてるし
何よりケヴィンちゃまに毛がある。
あれはわざとああいう髪型にして笑いを取ろうとしてたに違いない。この人笑い取る時絶対するもんw
後ろから持ってきて前髪を作るんだけど、どことなく不自然w そこがまたこのキャラを形成するという。
美大生に混じってお祭りに繰り出した際の全身ブルーに塗りたくった姿も傑作。あれは笑った。
ユマ・サーマンがとびっきり美しい。怪しくて悲しくて美しい、ヘンリー・ミラーの妻、ジューンを演じてる。
ジューンが最後に、ミラーとアナイスに投げる言葉があるんだけど、まあそらそうだなと納得だった。
彼女にしてみれば、完璧に搾取されちまった訳だよ、この二人に。
いや、二人にはそれぞれ理屈というか理由があって、それぞれ彼女を愛していたんだろうと思うけど、
ジューンから見ればそれは愛なんかじゃない。つまりは彼らの作品のための資料みたいなもんでさ。
結果的にこの二人、ジューンの事を作品に書き続けた的な話がエンドクレジットに出るんだもの、
ジューンの言ってる事も正しかった事になるよね。
ジューンだって自分が作品の中に登場するのは左程嫌でなかった風な素振りが映画の中に出て来る。
でも、書く方には書く方の、書くだけの切羽詰まった気持ちがあるんだから、こう書いてくれなきゃ嫌、
という、書かれる側からのリクエストなんて聞いてる場合じゃないのよね。ミラーが切れるのも解るし、
アナイスがショックを受けるのも頷ける。でも、ジューンにはジューンの気持ちがあるという。
いやあ、難しいね、書くのも、書かれるのも。
で、肝心のセックスシーン満載についてですがw
うーん、何だろ、私はイマイチだった。有体に言えば、感じなかったというのかな(おい)。
いや、変な意味じゃなくて、グッとくるものがなかったっていう意味において。
セックスってのは、一連の、そこに至り、互いに離れるまでの動作が全てセックスだと思うんだよね。
接続完了後のムーヴってのは、特別刺激的でもセクシャルでも何でもないのよ。
だから、そこをクローズアップされてもイマイチ何だかなあという。要するに、ノレない。
勿論ビフォアのシーンもそれなりにあるんだけど、何せ真っ最中のシーンが多くて(苦笑)。
更に言えばいわゆる日本における後朝(きぬぎぬ)のたゆたい、みたいなものは一切なし。
これでどう感じろってのよ。
ミラーとアナイスの交わりは、こんな風に、激しいが故に空しいものだったのかもと思わざるを得ない。
例えばさ、いつも言うけど、「21g」におけるデルトロ兄貴がドレッサーに凭せ掛けながら妻を抱くシーン、
あんなん切なくて苦しくて、見てるだけで涙出て来たもんね。また、同じく21gでのペンとナオミのシーン。
あんな手つき、いいのかなってくらいのスケベさ加減w 私がそう思っただけかもしれないけどw
イニャリトゥってのはラブシーン撮るの天才的に上手いんじゃなかろうか。
「BIUTIFUL」に男性同士の悲しいシーンがあったような気がするんだけど、あれも上手かったなあ。
先週世間を騒がせた彼女がこれでもかという程ひけらかした「サンチマンタリスム」にはうんざりだけど、
この映画においてはもう少しそれがあっても良かったんじゃないのかなと、ふと思ったりして。
そうそう、脇役で、映ったか映らないか解らないところに、ゲイリー・オールドマンが出ていたらしい。
旧作にはそんな楽しみがあるよね。1991年作品。
愛してるなんて言葉
簡単に言わないでよ
汚らわしい。
*****
- ヘンリー&ジューン/私が愛した男と女 [DVD]/ジェネオン・ユニバーサル

- ¥1,543
- Amazon.co.jp
- ヘンリー&ジューン (角川文庫)/角川書店

- ¥630
- Amazon.co.jp
- ヘンリー&ジューン/私が愛した男と女【ユニバーサル・セレクション1,500円キャンペーン200.../ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

- ¥1,500
- Amazon.co.jp
- ヘンリー&ジューン 私が愛した男と女 [DVD]/ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

- ¥1,008
- Amazon.co.jp
- 【映画パンフ】ヘンリー&ジューン フレッド・ウォード ユマ・サーマン/moviestock2

- ¥価格不明
- Amazon.co.jp
