以前から何度か言ったけれど、私はビートルズよりストーンズ派だ。
ストーンズの熱狂的なファンという訳ではないが、ビートルズの持つ独特の、
湿った叙情性というか、センチメンタルでナイーブでテンダリーなところが、
逆に落ち着かないのだ。心に波風が立つ。
だから、嫌いではないのだが余り好んでは聞かない。
同じ理由がスガシカオの場合も成り立つ。
ビートルズが苦手な理由な、ジョン・レノンが苦手という以外にはない。
ポールにはいい具合の渇きがある。ポップさというか、そんな明るさを感じる。
しかしジョンにはそれがない。
映画「ノーウェア・ボーイ」にも描かれていたように、
彼の若かりし頃の人生が理由の一つかもしれないが。
ただ、偉大である事だけはどうしようもない程に理解できる。
すげえなと称賛している。
こんな音楽を作った人ってどういう事なのかなと、感心というか感嘆というか、
そんな気持ちになる。
そして時々、何かの拍子に聞いてしまうと、
その表現力の余りのリリカルさに涙が溢れてくるのだ。
奥歯にものの挟まったような言い方しか出来なくて大変申し訳ないが、
ここ数年ずっとしている、
私が「おべんきう」と呼んでいる活動の中で出会った素晴らしいサイトがある。
何か解らない事があると、数多の優秀な先輩達と共に、
サイト運営者=webmaster氏が直々に答えてれるという、
何とも画期的、かつ温かみのあるサイトであり、
私もこの2年間、どれだけ世話になったか解らない。
多忙を極めているにもかかわらず、常に掲示板に目を通しているのだろう、
誰も未回答の質問があれば必ず探して、解答や考え方などを書き込んでくれた。
私も、勿論様々な方々に解答を頂いたが、webmaster氏はそれも読んでいて、
補足説明など何度となくして頂き、そのたびに敬服した。
この冬から某ラジオとタッグを組み、ネットを使った講座を開く予定で、
それも低予算でやろうとしてくれており、私もそのためのお金を
ちゃんと取っておいてあった程、日々開講を心待ちにしていた。
webmaster氏の訃報が公になったのは、今日の夕方だった。
しばし呆然とした後で、ふと思った。
webmaster氏の去ったのは、レノンと同じ日だ。
偉大な人はどうしていつも、先に行ってしまうのだろう。
それも猛スピードで。
「いつも僕のそばにいてね」
webmaster氏の書いた、素晴らしい2冊の勉強本が、今傍らにある。
心より御冥福をお祈り致します。