12/26/11 DVD: Luisa | **コティの在庫部屋**

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映画+音楽+本+雑貨+ご飯+お酒+「おべんきう」=私。


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「ルイーサ」

Luisa


これは当たりに違いない、と思って借りて、本当に当たりだった時の喜びと言ったらない。

特に最近は嗅覚が鈍ったのか、当たりだと予想して借りて大外れだったりする事もあるので注意が必要だw

そして今回のこれは、当たりだ、と思って借りたらまさにドンピシャリで大当たり(´∀`) まさに今年一押しの1本。

いっやあ、年末にいいものを見せて貰った。


大体企画がいい。地下鉄会社主催の脚本コンクールで入選したものを映画にしたというからユニークだ。

応募の条件は、脚本の中で、「主人公が地下鉄に乗る事」だったそうだwww このアバウトさが堪んない。

これを書いたのは若い女性。特典映像で見たけど、可愛い人だった。何という才能だろう。世界は広い。

才能と言えば音楽がまた最高にカッコいい。実際地下鉄の構内で演奏しているシーンが幾つも出てくるのだが、

何処かすっ呆けた哀愁あるメロディがいいだけでなく、全てのプレイヤーがほぼ揃ってイケメン。これは凄いw


ルイーサを演じたレオノール・マンソはアルゼンチンのベテラン女優だそうだ。いや、あの面構えが最高。

ってもやたらごついんじゃなくて、笑うと可愛らしいのだが、笑うシーンは後にしか出てこないので要注意w

それと、ルイーサと地下鉄構内で出会うオラシオ役のジャン・ピエール・レゲラスは2007年に亡くなったそう。

これを撮ってすぐに亡くなったのだろうか。彼の表情が素晴らしくいいのが実に印象的だった。


とにかく脚本が巧い。本当に巧い。その巧い本を本当に天晴なスピード感と語り口で映画にした監督は凄い。

ルイーサが、大事なネコを無くす前にどうして家族をなくしたのか、言葉では表されないのだがそれがまたいいのだ。

彼女を気にかけてくれる管理人のホセや、ホットドッグ店の店員の兄ちゃんにも確かな味がある。

そうそう、あの松葉杖を売ってくれる店のご主人、台詞いっこもないのにあれだけコメディな味が出せるっていい。

コメディと言えば、初めて地下鉄に乗るルイーサが最高におかしいよね。あのエスカレーターの降り方!

それとオラシオと蜂合わす時のあの引け腰の格好なんて、どっから見てもドリフじゃんよwwwww

カードを取らないから改札を抜けられないところとか、人混みに入れないで立ち往生するところ、

誰よりも早く乗ってバーを掴もうとするところなんてもう、見ているだけでゲラゲラ笑ってしまうのだが、

それってつまり、ルイーサという人の、人間臭さなんだろうと思う。

だからオラシオとも心を通わせる事が出来るし、管理人のホセもつい彼女を助けたくなるのだろうし。

ルイーサは一見頑なだけど、本当は真面目で、楽しい人だって、何となく解る。だからこそ彼女の人生に痛みを感じる。

でもきっと彼女は同情なんてして欲しくはないだろうな。

そんな彼女だからこそ、きっとあの後人生を立て直して行くんだろうと思う。

そこまで描かれてないのが不満と言えば不満だが、描かれてないからこそのその余白の持たせ方に美学も感じる。

最後にあの霊園の社長が改心したりしたらそれこそキレイごとだし興醒めだもんね。だからあそこで切るのがいい。

キレイごとと言えば、地下鉄をキレイごとに描かなかった脚本がベストに選ばれてるって事がまた素晴らしい。

センスあるよね、このコンクールの審査員も地下鉄会社も。天晴。


つまりはそういう事なのよ。

甘ったるいキレイごと言ってちゃ始まらないでしょ。

人生は。


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