「トスカーナの贋作」
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アッバス・キアロスミタ監督の作品は見たいなあと思った事はあるのだが、結局これが最初。
ずっと見たいと思ってた映画でもあったので、借りられた時は大変嬉しかった。
のだが。
最近眼力が衰えているのか、世間でいいと言われていても自分には合わない映画がなかなか見分けられない。
実はこれもそう。申し訳ないが、世間の評判程好感が持てなかった。
多分ね、男女ガチンコ1本勝負映画で、気に入ってる路線がもう決まっているからかもしれない。
例えば「ビフォア・サンライズ」&「ビフォア・サンセット 」の連作ものや、デュアル画面の「カンバセーション(ズ) 」、
それに「ONCE ダブリンの街角で 」などのミニシアターもの、私はこの辺がドツボなんだよねえ。
この監督独特のものらしいが、この2人がどういう関係なのかってのが最後まで明かされずに終わるってのも
個人的には消化不良だったかなあ。
いろんな見方があっていいと思うし、実際皆さん様々に考えているのだろうけど、どれもこうイマイチスッキリしない。
だからこそ、ジュリエット・ビノシュの「縋るキャラ」が途中から段々ウザったく感じられてしまった。
こんなんじゃ相手は逃げるよなあ、と。たとえあれが「ごっこ」であろうとなかろうと。
っていうかさ。あれが演出だったんだろうからそういう意味では大成功なんだけどさ、
ブラの肩ひも丸見えであんだけべったり口紅つけられてしかもあのでかいイヤリングでしょう?
普通は逃げるって( ̄ー ̄;
いやホント、同じ女なのにデリカシーのない発言して申し訳ないとは思うけど、更にあのドスコイ体型。
鉄板で逃げるだろうよ。男なら。
あのワンピ、必要以上に体型が出るし胸元が開いてたじゃない?
だから余計にこういうところが目についちゃったんだよね。胸が大きければ色気があるってもんでもないでしょうに。
何ていうかこう、ビノシュのいいところが逆に消されてしまう、そんな気さえしたのよね。
有体に言えば、彼女のキャラが、痛過ぎた。女から見てあれは痛いよ。
「バベル 」を思わせる程の言語の応酬も、亀裂というキーワードに繋がる何かに思えたんだよね私には。
そんな中で唯一の良心が、あのカフェのおかみさん。
いいじゃないのよ、帰ってくるんだから、しかもあんないい男がさ。いいねえ、その広さ。
誰も独り占めなんて出来ないのかもしれない。
自分で自分の心さえ支配できないのだから、と
9号室の向こうの鐘の音が。
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