「カラヴァッジオ」
Caravaggio
同タイトルのイタリア発TV版映画 を今年の頭に見ているのだけど、それとは全く別物の作品。
監督は故デレク・ジャーマン。86年リリース作。たまたま行ったGEOで見つけた、新たに入った旧作のうちの1本。
カラヴァッジオが生きたのは1500年代終わりから1600年代頭にかけて。映画の中にもその描写が出てくる。
で、その意味をよーく考えたら、この解りにくい作品が少し解った気がした。
(っつってもデレク・ジャーマンの作品の中では最も解り易い映画だそうですよw 他はどんだけなのよ)
学生時代文学を通して教わった、いわゆる「世紀末現象」というのは、
我々が生きたミレニアム前後勿論もそうなんだけど、新世紀に入ったからと言ってすぐに終わるもんでもない。
大体10年くらいはずるずるとその雰囲気を引っ張るもんだということだ。
となると、この、カラヴァッジオが生きた時代もまさに、世紀末現象まっただ中だったという事になる。
だからあんなに映画が「デカダンス」なのよ。
時代考証に忠実に描いている訳ではなく、あれはどう見ても19世紀末に現代を溶け込ませたような作り。
それがピタリと映画にマッチするのは、カラヴァッジオの生きた時代も世紀末だったからなんだと。
だから、監督が自己を投影したんだと言われる男色の構図も、そこにばっちしハマる訳で。
そんな風に見ると、俄然興味深く見られるんじゃないかと思う。
まあ、台詞少ないし、時折睡魔が襲わない訳でもなかったりするんだけどさw
しかしね、御託並べる前に言うべきだったんだけどね、
ショーン・ビーンが眩し過ぎる。
皆さんショーン・ビーンと言えばどうにも最近のお顔しか思い出さない方が多いかと思いますが(私もそうだった)、
あなた違いますよあの方は。
なんですかあの仇っぽいキラキラ感漂う全開オーラはっ!!!
ワタクシ、一度で参ってしまいましたわw いやあ素敵過ぎだ。豆ちゃん、ホントあの方は素敵だわ。
それと!
ティルダ・スウィントンが美し過ぎる。
何ですかあの文字通り陶器のような肌の美しさ全開オーラはっ!!!
しかもこれがデビュー作だって言うじゃありませんか!!!いやあ、凄い女優はデビューが違う。
という訳でして、脇役がこれだけ目立つとどうしても主人公のオーラがどんどん霞むんだなあこれがwww
っていうか、もともと余り花のあるタイプじゃないとお見受けした(失礼な)ので、まあ仕方ないかなと。
話だけで言うと、ショーン様が言うところの「俺たちのために」というのがイマイチ解らなかった。
どうして2人の愛のために、あんなことしなくちゃならないの?
そうじゃないでしょ?あんた、自分のためにしたんじゃないの?自分がまだ、彼女を愛していたから。
その辺のドロドロ感がこう、イマイチ伝わってこなかったのが惜しいところ。
でもいいか。キラキラだったからwwwww
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