「友よその罪を葬れ」
Un Buen Hombre
スペイン語の原題を訳すと、"a good man"、つまり「善人」ということ。
見始めて暫くは「ヘタな邦題付けたもんだなあ」などと上から目線で考えていたのだけど、
全部見終えて、このタイトルが、誰が誰に宛てて言ったものなのかなって考えると意外に悪くないと気付く。
いつもの事だけど、まあ粗はある。
まず、どうしてスペインの人達ってあんなに雨降ってるのに傘差さないの?w あれってスペインじゃ普通なの?
それとなんつってもあれよ、どうしてあいつがあそこでシャベル出すのかが全く解らない
ってか誰か突っ込めよそこ!www どうしてそこを突っ込まずに殺すんだよ!!!www
だってあの人鍵かけてたじゃん!もしあの鍵がどの机も同じカギだったってオチだとしたら、
あの大学のセキュリティ、ダダ漏れ過ぎでしょ!何のためにあの人があそこに隠したのか解んないでしょ!
おかしいでしょ!!!
とまあ、ツッコミどころはそれなりに満載なのですがwww、私はこの作品をけなすつもりは毛頭ない。
これだけ言っといて何だよと思われるかもしれないけど、この映画そこが見どころじゃ全然ない。
むしろ、そんな穴を覆う程凄いグラインドが作品の中にある。
いやあ、よくこれだけ一人の人間を抉りだした&炙りだしたよ。
この深みは今のハリウッド映画には絶対出せないね。
善人の裏にある悪の姿、なんていう軽いもんじゃないよ。もっとこう、複雑で入り組んだ人間本来の姿だよ。
だから、彼は本当は悪人なんだ、なんていう水戸黄門的明快さで我々に解る様な、そんなもんじゃないのよ。
彼を善人ヅラした悪人だとバッサリと断罪することはいともた易いけれど、果たしてそれでいいのかという。
教会で祈りながら、鼻血が出る程悩んでる訳よ彼は。でもあの人に手を差し伸べる事はしない。
あの時の彼を見るあの人の目。あれがもうね、何をかいわんやでね。
あれは、善人を見る目でも悪人を見る目でもなくて、つまりはその、一人の人間をまざまざと見たというね。
凄い映画だったよ。時間ある人は是非借りてみて頂きたい。
ブランコに乗る彼はいつ気がつく事になるのだろう。
世間の本当の姿に。
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