「ロミオ+ジュリエット」
Romeo + Juliet
某所でこれを使う事になり、2回に渡って前半45分まで見たら、何としても最後まで観たくなるのが人情よねw
って事で、数年ぶりにこれを見直した。
96年の作品とは思えない斬新な作りと、色褪せないファッションが魅力の一つ。
ティボルトをはじめとするキャピュレット青年団のお洋服はドルガバ、結婚式のロミオはプラダのスーツだそうで。
よく見るとロミオのアロハはただのアロハじゃなく、着物のような菊の柄がついていて艶やか。
日本だと菊って高貴なもののシンボルとも取れるし、または仏花とも取れるけど、
その辺はまさか意識してないよね、バズ・ラーマン監督もw
あらためて見て思ったんだけど、この映画っていうかこの話、ティボルトとマキューシオがキモだよね。
特にマキュ。彼が妖精マブの話をするのは、本当にくだらない夢の話だと思ってしてる訳じゃないでしょ?
というか、この辺は解釈のしどころであり、演じどころでもあるのだろうけど、ここが巧ければ巧い程に、
どう解釈すべきなのかものすごーく興味が湧く。
この映画ではマキュは冒頭の舞踏会シーンで、ドラァグクイーンの格好で出てくる。しかも歌うし、踊る。
あれって彼が男女の枠を超えた人物であるという事の象徴ともとれるよね。
その、一種自分自身が妖精のような、そんな人物が、全てを呪いながら死んでいくシーンはやはり圧巻。
彼はこう、何と言うか、危ないながらもイノセントな存在なのかなあと今回思った。
で、そのイノセントなマキュの正反対にいるのが、我らがレグちゃん事ジョン・レグイザモ演じるティボルト。
いやあ巧いよねレグちゃんってホントこの頃から存在感ありまくり!
後から買ったパンフ(中古で1800円もした。泣)によると、
この映画のティーはスペインで戦い方を学んだ事になってるから、レグちゃんでドンピシャリなのよね。
邪悪な魂の権化でもあり、しかし忠誠心にアツいティーは、何の違和感もなくあんな感じなのだろうと思う。
でね、長年引っかかってた事があって。
ダイアン・ヴェノーラ演じるジュリエットの母が、パリスとの結婚を拒む娘を思い切り突き放すじゃない?
あれって確かにシェイクスピア通りなんだろうけど、映画見てるとどうにも違和感があったんだよねえ。
あ、いや、確かに最初にパリスを勧めているのは母親だから、不自然では全然ないのだけど、
何ていうか態度がさ、こう、ヤケに頑なだなと。そこで今回あっと気がついたんだけど、この母親はもしかして、
自分の甥に当たるティーに気があったんじゃなかろうかと。
舞踏会シーンでの濃厚なキス、ティーが死んだ時のあの泣きじゃくり方、そしてジュリは言う。
「どうか私をいとこ(ティボルト)と同じお墓に入れて下さい」
ここで母が静かに静かにキレるんだよね。お前なんか娘じゃないと言わんばかりにさ。
愛する年下のいい男が死んでしまった事が、彼女にとっても実はショックで堪らなかったんじゃないだろうか。
なんてのは下衆の勘ぐりですかねやぱし。
若い人の恋は燃えるのも朽ちるのも早い。
若くない人達の恋は、死してなお燃え尽きる事もなく。
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