「シングルマン」
A Single Man
3枚目のポスター、カッコ良過ぎでしょ。これ欲しいわホント。素敵に飾る所ないけど欲しいw
2枚目のはどこかの市民シアターに来た時のものみたい。この映画にしちゃ珍しくカラフル。
ほう。。。。。。。。。
と、その、微に入り細に至るまでの完璧な美しさに、毎分1回溜め息をつく。
こういう映画は鉄板でココに来ないので、DVDになるのをずっと楽しみにしていたのだが、
期待通りで鉄板大当たり。今年見た中で間違いなくベスト10に入る作品。
谷崎潤一郎とか渋澤龍彦とか生きてたら、きっと素晴らしい賛辞を贈ったんじゃないか。
耽美ってものを存分に描き、見る者にも一定の美のセンスを要求する映画に思える。
(ああしまったそうなると私にこの映画の素晴らしさを伝えるだけの資格はないぞ(-"-;A)
それと、あえて言わせて貰おう。
ファース兄貴、アカデミー賞はあれでもいいけど先にこれでしょ。いいや絶対これだって間違いないって。
あんなにいやらしくなくあんなに深い愛情が示せる演技って。これにオスカーやらんでどうする。
主人公の英文学教授が学生の前で講じる作品が、オルダス・ハックスリーの「多くの夏を経て」。
ハックスリー、我々の頃は現代英文学の作家として文学史に出てきていたなあ、
そうそう、ディストピアと「ブレイブ・ニューワールド」だったわねー、という程度しか記憶になく、
ちょっと調べてみると、おお、自らが幻覚剤の実験台になると申し出た御仁だとな。
成程この辺が話とダブる訳ね。
それにしても、今の学生はバカばっかし、とか、いつの時代も大学教授の言う事って同じなのねヽ(;´Д`)ノ
恐怖の中に美を見い出すといった言葉が出てきたりして、とにかく内容が深い。
それだけでなく、愛情と友情の挟間だったり、人と人との心の情交だったりが丁寧に描かれているので
とっつきにくい事がまるでなく、すんなりと話が頭に入って来る。この辺のさじ加減が秀逸。
音楽も最高。私クラシックは得意じゃないけど、このサントラはマジで買ってもいい。
ジュリアン・ムーア、最近の出演作中ではこれが最高。いやあキレイな人なのねやぱし。
あと、垂涎もののいい男が3人出てくるのだけど、3人目の学生の彼は若過ぎて全然惹かれないけどw、
あの束の間の、マドリッドから出てきたあの彼!!!!!やばいでしょ勘弁してよ!!!
何あのカッコよさは一体。やられたねーあれは。私やぱしラテン系に弱いんだなー(;^ω^A
恋人だった彼もホントにホントに素敵。2人でいる場面とか、泣けて来るほど素晴らしかった。
さすがはトム・フォード。解ってるねえ、人を、男を、愛を。
愛に悩む姿は時に人をこの上なく醜くさせるけど、本来はそうではないのだ。
愛が深ければ深い程、悩みが深ければ深い程、それは理性という名の美の中にしんしんと溶けていく。


