「ハムレット」
Hamlet
いやあ懐かしい。若かりし頃スクリーンで見たこれがレンタルになったので早速借りてみた。
確かイギリス文学の集中講義の最終日に、先生が教えてくれたので見に行ったんだよなあ。
確かその先生が、パンフの中の原稿を書いていたので勧めてくれたのだけどさw
あらためて見たら想像以上にいい。
まず、メル・ギブソンが若いw 当たり前のように聞こえるが、これが想像以上に若いんだ。
最初非常に抑え気味の演技で入って、旅芝居でヤツの陰謀が明るみに出てからは大迫力。
その緩急の付け方が巧み。いい役者だねえ。好きでも何でもなかったけどあらためて評価した。
それと、ガートルード役のグレン・クローズがとてもいい。この役を非常に無邪気に見せる事に成功している。
それでもまあ、なんつっても見どころは、オフィーリアを演ったヘレナ・ボナム・カーターでしょう。
この頃からずっとファンなんだけど、とにかく可愛いし可憐だし、それでいて意志の強さをとても感じる。
まあ、意志が強過ぎる感じが強いもんで、ハムに貰ったものを返すのが、
ポローニアスおやじに強制されて、という雰囲気でなく、自らの意思っぽく見えてしまうため、
その辺の解釈が曖昧になってしまっているのがまあ、お釣りっちゃお釣りだけどw、
それでも、あの狂気の沙汰の演技、最高に上手い。
イーさんハムの時のオフィーリア=ジュリア・スタイルズの、悲しみに打ちひしがれたのもよかったけど、
ヘレナボナムのあの目つき、ただ者じゃないって解るもんね。いやあ天晴。これ10代だよね確かヽ(;´Д`)ノ
それと!旅一座の芝居の中で王様を演じてたのがなんと!ピート・ポスルスウェイトおやじさまだったのよ!
ああ、みまかってもこうして出会える映画って素晴らしい・°・(ノД`)・°・
この映画で素晴らしいとい思ったのはまずロケーション。
アイルランドが中心だったらしいが、よくまああんなお城が残ってるもんだ。
解釈の面では、「尼寺」の台詞を挟むタイミングとその後のハムの行動。これは唸ったね。
それと、墓守のシーンもとても良かったと思う。イーさんハムにはこれが欠けてて致命傷になったしね。
惜しむらくは、クローディアスのドラマティック・アイロニー台詞がカットされてた事。あれ省いたらダメでしょ。
フォーティンブラスが出てこないのはまあ、目をつぶる(よく129分でまとめたと思うよこの映画)。
もういっこ惜しかったというか、これはイーさん版のがいいなあと思ったのが、最後。
ガートルードはあれが毒だと勘付いたから自分から飲んだのかそうでないのか、
レアティーズとハムの友情はどこまでのものなのか、
この2点は、メル版よりイーさん版のが私は好き。この解釈はまあ、監督で分かれるところだろうね。
だからこそ楽しいのよ、ハムレットは。
今回これを見て思った。
私はハムレットって話が本当に好きなんだな。
だからこそ、あらゆる解釈が可能だと思え、どれも許せるんだなと。
それが私の愛のあり方かなと。
昔っからそうなのよ、好きなバンドの音楽なら、方向性変わってもファンままなのよ、私ってwww
