DVD, 2008: Stranger Than Fiction | **コティの在庫部屋**

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「主人公は僕だった」

Stranger Than Fiction


いやあ、評判通りの面白さ。

とにかくね、話が一本調子でないのがいい。
コメディでありながらどこかペシミスティックだし、ドラマとしても十分の見応え。
それでいてなんか、ファンタジーでもあるんだよね。
これはね、映画でしかなし得ない、ある小説のお話。

大変に面白いので、あえて話の筋は書かない。代わりに役者の話をします。
最近のワタクシは以前にも増して、脇役に目が行く度が高くなってまして、
今回も例に漏れず、ああ、ここでエマ・トンプソン扮する小説家と対談している
頭の軽そうなインタビュアーを演じているのは、「奥様は魔女」のリメイク版で
主人公ニコール・キッコさんのご近所さんだった、あの面白い女優さんだわ、とか
人に言っても絶対解って貰えないような事ばかりに目が行ってました。

そう言えばこの映画でキッコさんのダンナを演じたのって、
今回の映画の主人公の、ウィル・フェレルだったわよねー。ああ偶然。

傑出してたのが、マギー・ギレンホール。ジェイク・ギレンホールのねいさんですね。
ここは姉弟でいい仕事してるよね、ホント。
“ハーバード大学院に入れる論文が書ける程の才能を持ちながらも、
入ったら入ったで成績がDになっちゃうくらいに、
院生同士の勉強会に持っていくお菓子作りの才能の方が花開いちゃって、
学校辞めてベーカリーカフェを開いた”という若い女性・アナの役を、
見事なまでの説得力を持って演じていた。
脚本にも説得力があったんだとは思うが、マギーだったから余計良かったんだと思う。

そう言えばこの映画は、実際にあり得ない話でありながら
全ての人物に物凄い説得力、というかリアルさがある。
国税庁勤務のウィル・フェレルにも、スランプ小説家のエマ・トンプソンにも、
そのエマの助手となる出版社のクイーン・ラティファにも、
大学の文学部教授のダスティン・ホフマンにも、みーんな、わざとらしさがない。
だから見ていて全然飽きない。

この映画の監督、マーク・フォスターを調べて驚愕。
スイス出身の彼はあの名作、ビリーボブ&ハル・ベリーの「チョコレート」を撮った人だった!
しかもジョニデ主演の「ネバーランド」も撮ってる。
更には次の「ボンド」、つまり007の最新作の監督に決まったという。
そして、なぁんとこの人、私と同い年らしい……………((((_ _|||))))

世界には、とんでもない才能が、転がってるもんだなあ。。。


事実は、まさに、小説より、奇なり。
それだからいーんだ、と思う、そんな映画。
ものを書く事が好きだったりする方には特にお薦め。

全知全能の神、ってアメリカ文学の授業で出てきたなあ、なんて思い出したりした。