DVD, 2007: less than zero | **コティの在庫部屋**

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「レス・ザン・ゼロ」

Less Than Zero


80年代後半のデ(ィ)スコファッション。
肩パット入りまくり。ウエスト上げまくり。お約束のタイトミニ。目頭が…

高校ではスター扱いだったクレイ♂、ジュリアン♂、ブレア♀。
ジュリアンはスター中のスター、クレイとブレアは恋人同士。
しかし典型的なドリカム編成のイケてる3人の関係も、
大学にクレイが進み、残された2人がくっ付いた事から破綻する。
半年後のクリスマス、裏切った筈のブレアから電話を受けるクレイ。
ジュリアンが大変なの。お願い、助けに来て。

80年代の女子の役割ってこんな、ある程度ご都合主義的もんかな~
と一瞬思うも、まあそれが主題じゃないし、それよりも
ジュリアンとクレイの関係の方がメインなのでまあいいかと。

嫌々ながらクリスマス休暇に戻ったクレイが見たものは、
完全にジャンキーと化してしまったジュリアンの姿。
計画した事業に失敗し(19だもん当たり前だろう)、借金を重ね、
親の金を盗み、親族に突き放されたジュリアンは
クスリでしか自分を鼓舞できなくなっていた。

ブレアの台詞が印象的だった。
「ジュリアンは、今まで経験した事がないの。これが初めての挫折なの」
そう。初めての挫折に、ジュリアンは戸惑った。
甘ったれた人生を送ってきたから、挫折を正面から受け止められない。
挫折した事のない人間はやはり弱い。

でもふっと、私はジュリアンに自分を重ねた。
いやいや、挫折や失敗くらいじゃ、私は全然平気。
でも、彼の持つ脆さは、私達の世代にも、当てはまるんじゃないかな。
同じだとは思いたくないけど、誰にもこういう部分がある気がする。

借金のカタにとジュリアンが強制される行為も衝撃。
(予想は付くんですが)
何度撥ね付けても最後は受け止める父親も悪くない。
でも、折角受け止めてもらったけど、時既に遅し、だったのかな。

自分に落とし前を付けるって難しいよね。
まして自分の人生の落とし前なんてさ。

ジュリアン役があの、ロバート・ダウニー・Jr.。
ですからもう、堂に入ったもんですよ。ラリッてるとこなんで。
これはもう、「レイ」のジェイミーをも越えちゃってる演技、
あるいは「ラスベガスをやっつけろ」のジョニデに匹敵するもの。

女子がイマイチよくない(でも可愛い☆)のですが
痛い時代を思い出して人生を反省するにはいい映画(笑)。


(月刊マイタウン掲載原稿原案)