Theater, 2007: copying beethoven | **コティの在庫部屋**

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「敬愛なるベートーヴェン」

Copying Beethoven


エド・ハリス演じるベートーベンが実にいい。
荒っぽくて、頑固オヤジで、怒鳴りまくるのに、妙にお茶目で可愛い。
目がくりくりっとしていて、じぃっと見られて謝られたら許してしまう。
盲目に甥を溺愛する寂しさも兼ね合わせて、人間臭いマエストロだ。
また、ベートーベンに仕える3人目のコピスト(写譜師)役のダイアン・クルーガー。
指揮の場面など若干稚拙な部分もあるにはあるが、
架空の女性アンナ・ホルツの凛とした清楚さと若い野心を上手く出していた。

笑えたのが、
巨乳故にベートーベンの甥にセクハラされそうになる時にアンナが
「乳母とか保母さんとか、いつも言われるのよ!」と怒るシーンと
真面目に写譜をするアンナに向かって
「キミが好きな俺の曲を当てよう。『月光』だろ?!」と言いながら
オシリをぺろーんと見せちゃうベートーベン。
moon、という単語には「ふざけてオシリを見せる」という意味もある(笑)
ハリスオジサマ、これにて名誉ある「全裸ーズ」への加入権獲得。

難聴となったベートーベンに、「第九」のオーケストラのリズムと流れを
手の動きや表情でずっと伝え続けるアンナ。
言葉を持たぬ空間で相手と通じ合えてしまうコトの崇高さ。
音楽という時間の中で、彼等は身体を重ねるより以上のエクスタシーとも
言うべき高みへと互いに導き合っている。

男と女の繋がり方は、決して1つではない事に、素直に震えた。