「リプリー」
The talented Mr. Ripley
この映画が好きだって言うと「え?」と言われ
実は公開当時2度も観に行ったと言うと「ええっ?」と驚かれ
マット・デイモンにこれでハマったんだよねえと言うと「え・・・」と引かれてしまう
そういう映画です(^_^;)
でもそんな映画のDVDまで持ってるんだから、私って一体(爆)
何が凄いかって、出演者ですよ。
主役のマット・デイモンは「ボーン」シリーズがなかったらこんなにメジャーにならなかったかも知れないけど、いい役者さんだと思う。
ちょっと癖のある、ひねた役をすると特にハマる。「リプリー」もその1つ。
ダサくて、臆病で、でも野心があって、愛に飢えてて。
愛した人に愛されたいと思う。
愛した人とひとつになりたいと思う。
誰も思う事。誰もきっと経験のある事。
彼だってきっとそうだった。ただ、愛されたいだけだったんだ。
そう、最初は。
主役を月に例えるなら、この映画の太陽はジュード・ロウ。
屈託なく、でもちょっと屈折したお坊ちゃん役。
プレイボーイで、ジャズが大好きで、サックスなんか(本当に)吹いてしまう。ううーん。ハマってるう。
女優陣がまた。
マットに心を寄せるのがケイト・ブランシェット。
彼女も超お嬢様の役です。まあ優雅。そしてかっわいいー!
イメージないかも知れないですが、とにかく可愛い。ちょっとした仕草とか。ああ可愛い!
それにグウィネス・パルトロウ。ジュード・ロウの恋人役。
彼女も素敵。カッコいい系のお洋服が似合ってて。
とっても知的。
恋人の死の真実を知るのは、彼女のみ。だから余計に辛い。
今度「カポーティ」をやるP.S.ホフマンは、ジュードの魅力的な友人役。
これが大事な役。
「太陽がいっぱい」のリメイク、というか、これと原作が一緒なので、見比べても楽しいと思う。
ただ、全く違う映画として見た方が、きっと楽しめます。
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映画の舞台となったのは50年代後期。
従って、音楽と言えばJAZZの時代。
洒落者のディッキー(ジュード・ロウ)も勿論ジャズに心酔している。
そこを上手く突いて、トム・リプリー(マット・デイモン)は彼に近付く。
最初、トム自身はそれ程ジャズを好きな訳ではない。ジャズはディッキーに接近するための道具だ。
ところが、ディッキーにジャズ・クラブに連れて行かれた辺りから少し変わってくる。
勿論、トムがジャズに惹かれるのは、トムがディッキーに惹かれるのと同じ原理であって、そこにディッキーというファクターがなかったら、トムはそうはならなかったかも知れない。
でも今考えれば、この映画でのジャズは、結構大きな存在だった気がする。
確かクラブで演奏されているのは、スタンダードの「moanin'」
壇上の歌手・ファウストと共にディッキーとトムが歌うのが「アメリカ人になりたい」
トムが、ディッキーのサックスに合わせて唄うのが、恋の歌「my funny valentine」
それと、確かエンドロールでかかるのは、「you don't know what love is」ではなかっただろうか。
うううーん。深い。
トムはディッキーになりたいと思い、ディッキーを愛した筈なのに、愛とは何なのか解らなくなってしまう。
深い・・・
え? 考えすぎ?^^;
*****
全く、冗談も程々にして欲しい。
一体どういう事なんだ。
1日経とうとしているけれど、今もって私の頭は理解できていない気がする。
今朝、母が体調を崩したと言っていつもより30分早く私を起こしに来た。
昨晩数回吐いたらしいのだが、親不孝な私は一向に気付かずぐうぐうと眠っていた。
解ったよ、すぐに起きるねと言って、部屋のヒーターを入れ、ぼんやりしたままスマホをいじった。
2秒後に飛び込んできたニュースが、ほふほふことフィリップ・シーモア・ホフマンの訃報だった。
まだ温まらない部屋の中、私はまさに跳ね上がるように目覚めた。
何だってまた、才能のある、本当に半端なく才能ある俳優が先立たなければいけないのだろう。
私が彼を初めて見たのは多分この映画だったと思う。
その頃の私は気持ち悪さ爆発(苦笑)のマット・デイモンのファンであり、これも映画館で見た。
マットとジュード様の絡みもさることながら、何が印象的だったかって。彼の声である。
そう、彼の大きな魅力はあの低くて奥行きのある、温かいのにクールな声だ。
何ていい声の人だろうと思い、パンフレットを見て彼の名前を覚えた。
兄貴ことベニシオ・デル・トロにハマるのはそれから程なくしてで、兄貴の映画を片っ端から見た。
手に入るものはDVD、VHSの区別なく何でも買った。
その中の1本に、日本未公開の「ビッグマネー・ブルース」という、渋めの映画があった。
主人公はジョン・キューザック。一攫千金を狙う男のヤクザな友人が我らが兄貴。
で、ジョンキューのもう一人の友達で登場していたのが実は彼であった。デビュー2作目の筈だ。
絡みは少ないものの、兄貴とも出演してたんだなあ、なんてあの頃は微笑ましく見ていたものだ。
狂気を孕んだようにも見える、卓越した演技力を目の当たりにしたのはやはり「カポーティ」だ。
彼の最大の魅力のひとつ、あの美声を完全に押し殺し、カポーティに成り切った彼の姿は、
神々しいまでに鬼気迫るものがあった。
あの映画がきっかけで「冷血」を読んだのだが(英文科卒なら本来とっくに読んでおくべき本だ)、
原作からしてまさに、ティファニーで朝食とってる場合じゃないような内容であり、
彼は映画の中でああなるべくしてなったのだと、すとんと腑に落ちる程説得力のある演技だった。
そしてついこないだの、「ザ・マスター」。
あれは彼じゃないとダメだ。
他にあの芝居が出来る役者がいるかい?
時折見せるはにかんだような笑顔は、ナイーブな心の内を我々に覗かせる。
彼の「本当」はどこにあったんだろう?なんてのは恐らく愚問だ。
彼の全てが彼の本当であり、嘘は何処にもなかったろう。
自分を切り取って切り取って相手に見せて行く。夕鶴みたいに。
だから辛くなるのかもしれない。
今頃ヒース・レジャー辺りにどつかれているかもしれない。
あんた、来るのが早過ぎでしょうって。
でもほふほふの事だから、お前が人の事言えんのかよ、とどつき返しているような気もする。
大好きな俳優でした。おおっぴらに言わなくても、当ブログの読者様ならきっと解って下さる筈。
だって新作出ると絶対借りてたでしょ、私(笑)
もう二度とこのブログで、ほふほふの新作の話が出来ないなんて、悲し過ぎて困る。
母はお医者さんに行き、過労ですと言われて帰って来た。
ようやく少しずつ、ものが食べられるようになってきた。よかった。
よかったけれど、でもね、あなたにはずっと生きていて欲しかった、ほふほふ。
悲しくて悲しくて堪りませんが、ほふほふの事を今更ですが、もっと知って欲しいので、
当ブログに上がっている、彼出演の映画の記事を、暫くの間再アップして行きます。
ご覧になってないもので、もしも興味が湧きましたら、是非とも借りて見てみて欲しいです。
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