「12人の怒れる男」
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タイトル通り、あの名画のリメイクなんですが、実は名画を見る前にこれを借りてしまったw
現代版、と聞くと借りずにはいられない病が発症するもので。
「オーシャンズ11」なんかも、「11人の仲間たち」よりスタイリッシュで楽しかったしね。
映画95分ベスト説を勝手に唱える私にとっては160分というのはもう考えられない程長いのだが、
この映画、全く長さを感じさせない素晴らしい作り。
勿論、原作がいいからに他ならないんだろうけど、オリジナルと思われる部分も相当秀逸。
チェチェンなど隣国との関係、暴徒と化す若者、貧富の差、科学への無理解、行政の遅滞、
テレビ局、ユダヤ人、アメリカ人、裏ビジネス、離婚、ホームレス…
原題ロシアにおける問題を片っ端から取り上げているが、決して重苦しくなり過ぎていないのが天晴。
とにかく役者が皆素晴らしい。個性的で、ユーモアもあって、真摯。
何度も映し出される犬や紛れ込んできたスズメなど、若干くどいと思わせる場面もないではないが、
それを差し引いても有り余るほどの見応えと満足感。
160分、たんまりじっくりがぷりよつ組ませて頂きましたわん。
オスカー外国語映画賞ノミニーも大納得。
ハリウッドでは決してあり得ない、きれいごとではない結末がまたいい。
あれが現実だよ。だからこそ、救いの手が差し出されるのだろう。
