前職の施設長さんからクライアントの
入院の知らせが入った。

高齢者の変化は日々刻々と起こる。

でも、なんで彼が?
胸騒ぎがした。でも。

「担当じゃない私が行ったところで何になる?彼の心に寂しさだけ置いてくるなんて自己満じゃないの?」

相方さんが、
そんな迷いを吹き飛ばした。

「行かないと。心が動いたら」

🚙約1時間半ほど🚙

病室で涙涙の再会。
「なんでお前たちがいるんだ!?」
そういや、3年近くぶりの再開。

こんな弱った姿であうなんて
思わなかったよな…
言葉にならない気持ちで
お互いに泣けてしまう。

聞けば、熱中症で倒れたあと
3ヶ月間、拘束帯につながれたまま総合病院に入院してて。その間におむつになり。歩けなくなったという。

見兼ねた施設長が転院調整をかけてくれて
やっとリハビリができる病院へ。

誰がこんな処置を!?!?!

この人、生保受給者。
ワーカーの判断だそう……………絶句。


「帰ろうよ。作業所へ」
涙ぐみながらさとしたけど、
「もう俺はダメなんだ」
と言う。

らしくないよ!
皆待ってるよ!
なんて話をして

帰り際には
「リハビリ頑張って歩く!」
とあの頃の笑顔で手を振ってくれました。

こんなの仕事じゃない。
割り切れてない。
そんな議論もあるかもしれませんが、私たちの仕事は、その人の人生を潰す可能性があら、その人の人生の一時を共にする中で、灯りをつけられる可能性もある。

目の前の状況に事務的に反応して決断して
人間を見逃したらだめだ。

人間だからできる仕事をしよう。