先日、九條今日子さんのお通夜に行った。
ちょうど二年前、初めて寺山修司作品を非シス人-Narcissist-で
やりたいという話になり、ドキドキしながら電話をした
初めての電話にもかかわらず、詳細を話すと、快く上演許可を
さった。それから、立て続けに、非シス人‐Narcissist‐で
寺山修司作品を上演させて頂いた。そのたびにいつも、
本番を気にかけてくださり、ご本人が体調不良でいらっしゃれない
には、代理の方が来てくださったり、手紙を書くと、必ずお返事を
くださった。、本当にご多忙な中、いつでもきめ細やかな対応をして
さった。
いつも私は電話で、今度ぜひお会いしたいですと伝えた。そして、
最後の電話になったのが、昨年末。やはり電話の最後に、来年こそ
ぜひお逢いしたいですと伝えた。
当然の事ながら、まさかそれが最後になると思ってもみなかった
そして、いつか、直接お会いできると思っていた。
この二...年間、寺山修司氏の作品を続けてやってきたのは、勿論
寺山作品の魅力というのは偉大なものでもあるが、九條さんの
暖かい対応があったからというのもとても大きい。我々のような
小さな演劇プロデュース集団にも分け隔てなく、
愛情を注いでくださったと心から感じている。

生意気な言い方ではあるが、この方ともう少しかかわっ
みたいという気持ちになった。

お通夜におうかがいさせて頂き、初めて九條さんと逢えた。
会場はとても人徳のある方だったんだなぁと感じさせられる空気感
でいっぱいだった。
直接お話ししたかったなぁという思いがいっぱいになり泣けた。
しかった。

九條さん、本当に感謝しています。ありがとうございました。
九條さんのしてくださった対応を忘れません。
きっと九條さんのような方に才能は育てられ、引き継がれていくの
でしょうね。
私も、どこまでできるかわかりませんが、頑張ってみます。

ご冥福をお祈りいたします。