非シス人ーNarcissistーvol.9 

 『BURAI』


昨日劇場入りしました!

さてさて、セットも組まれ、

どんなことになるやら。

劇場に入ると毎回、

此処から、スタートだなぁって、

ワクワクします。


明日、初日19時から

お席御座います。


ザムザ阿佐ヶ谷にて

お待ちしております。

 お申し込み 08070039150


そんな中、

とっても面白い稽古場日誌、

頂きました。


江花 渉 真空劇団座長


責任感が強く、人柄素晴らしく、

人として、もう、彼の存在は素敵です。


 非シス人-Narcissist-


西原健吾 役


こんにちは。


真空劇団の江花渉です。


非シス人竹下さん、間さんにはいつも

お世話になっております。

本日は非シス人稽古場日誌にお邪魔させて

頂いております。

今回は役者兼演出助手という形で

参加させて頂いております。


という訳でいつも間さんのすぐ側に

くっついている訳ですが。(演出助手の仕事の一部です。)


キャストの皆さんが一生懸命芝居している脇で

間さんが演出としてシーン稽古の

終わりにダメ出しを出来るよう僕にみんなのダメ出しを囁くわけです。

僕はそれを速記者さながらに(全然出来ていませんが・・・。)

書き取り、ダメ出しのときに(稽古後のミーティングのようなものです。)

弁するわけです。


この過程を稽古のときにいつも繰り返し、

本番に向けてより良い芝居を作っていくんですが、

稽古中役者の声が大きいため、また、シーン練習を邪魔しないため、

小さな声で、邪魔にならない声で間さんは僕にダメ出しを伝えるため、

僕の顔と間さんの顔はとても近いんです。


それはもう、くっついてしまうくらいです。


いつも今日は焼きそば食べたのかなとか、

ラーメンだったのかな、と想像してしまいます。


シーン8、中盤。



キャストの原さん扮する八角役の見せ場で

間さんは貪る様に稽古を見ながら少々上がったテンションで

僕に早口でまた、消え入るような声でダメ出し伝えます。


「そこでユウタがナイフ拾ったら電車はしる!」



・・・。誰だろう、ユウタとは。



その後も矢継ぎ早にダメ出しが飛んできます。

僕は速記者です。

聞き漏らしてはなりません。

書いて書いて。

でも誰だろう、ユウタとは・・・。



間さんに質問したい。でも真剣に芝居に見入る間さんに

そんな茶々を挟む隙間はありません。



気になる。


ああ、ユウキの事だと気づくまで10分ほど悶々としました。


たった一文字の違いに気が付かない僕も僕ですが、

鬼気迫る間さんの口調で

「そこでユウタがナイフ拾ったら電車はしる!」

これを言われちゃ、誰だって、誰かそういう人が

そういうことをした時に、

電車が走るんだと思うはずです・・・・。



とまあ、舞台上での共演ということ以外でも

今回は間さんとセッションさせて頂いている江花であります。

役者の皆さんをはじめ、スタッフの方々からも

たくさん勉強をさせて頂いている非常に

楽しい現場であります。


こんな楽しい現場から生まれる芝居は

忌憚の無いところで言えばおもしろい事間違い無しです。


皆様乞うご期待。


長乱文失礼致しました。



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