仙人 駐車場脇の ごみ置き場 雨に濡れてる 布団を見たよ 枕と一緒に 縛ってあった 僕はどうしてこうなんだろう 僕はどうしてこうなんだろう 枯れた仙人掌 階段下りると 猫が遊んでいるのが見えた 温い地面に すりすり転げる 僕はどうしてこうなんだろう 僕はどうしてこうなんだろう みんなどれだけ 夢みているの みんないつから 夢が覚めたの 暮れる夕日を見に出かける 僕はどうしてこうなんだろう
空の下 果てしない 自分の空に 描くこと それはきっと いつまでも 明日に風を 吹かせる心 眼差しと 命の限り いつまでも 誰かの心に 投げ続けたいと思う心 たとえそれが 暴投だとしても 荒野に眠る白球のように 転がる者を 呼び覚ますだろう