収穫前後の屋根の夜
窓たたく
風は怖ろしいもの
闇の座敷
ボンボン時計の夜
桟にかかった白黒写真
風は言う
おまいの中は
複雑すぎる
かんちがい風を
吹かしちゃならぬ
思い上がりは
事故の元
可愛いおまいを
死なせるものか
大事に大事に
足跡のこして歩よすすめ
大きゅうなった
持て余したな
コケて泣いてる場合かよ
ならばおまえは
風に旅しろ
危険を負うて
丘に立て
この地を思うて
旅をしろ
なにかを揺する
声を聴け
いつでもどこでも
おれが見守っているからよ
旅それぞれの
仰ぐ空の色
おまいが好きな
風の歌を聴け
おれの感じた
風を聴け
おまいの心は
風になる
ただ佇む
ただ佇む
傍観の果ての
思いが募る
きっとおまえの
枯葉の中の
きっとなにかが
舞うだらう
きっとおまいの
乾いたものが
いつかこの世に
舞うだらう