皆さんこんばんは。

nabeqです。


さて、本日もMリーグの観戦記を書こうと思いますが、今日は仕事の都合により一戦目は東場しか観られませんでした。

ですので、東場のみの内容で書きます。


松ヶ瀬選手

気になった点は2箇所
一箇所目は和了れはしなかったですが、東3局一本場の手組みは良いバランスだと思います。
打7m、5sとして南を残すのが価値のある手を活かした進行だと思います。
赤赤なので広げて打ちたいですが、この手の急所はドラ受けのペン3s部分。
そこが聴牌までに埋まったら勝負という形にして押し返しのために南を抱えたことにより、2件リーチに対して万全の一向聴かつ聴牌した際もほぼ通る牌で勝負手をまずはめくり合いまで持ち込めるか否か、これは大きな違いだと思います。良く宣言牌の放銃は仕方なしといった声を聞くこともありますが、自分の手が勝負手であればあるほど、危険牌を間に合わせる価値が高いと私は考えておりますが、この手順は正にそれを体現した打ち方であり、この手でこの2牌の先切りが強者の打牌かと思います。

もう一箇所は、親番での369p黙聴選択。と次局赤切りノミ手立直選択
内川選手は何でも立直と言っていたが、ここら辺が松ヶ瀬選手の雀力の高さかなと。
三面張だからと盲目にならず、筒子への手応えの無さから黙聴を選択し、他家に追いつかれる前に12000の加点を積めたのは大きかった。
先のことは分からないが、立直をしていたらあの手が空振るリスクもそこそこありそうだったので和了り率重視の選択が成功したとも言えます。
さらに次局では赤を切ってノミ手を即立直選択。
この幅は、相手からしたら相当嫌ですね。
今後のことを考えても、この2つの形を見せられると対応型の人は難しい判断を常に迫られますね。そういう意味でも試合巧者な一面を見せた局かと思います。

滝沢選手
強いて挙げるならば、瀬戸熊選手に一発放銃した2sですが、2s自体が安全度が高くフォロー牌にもなるので、あの形では残し得なのでやむを得ないと思います。

丸山選手
東3局の7巡目打西の時は、3sが良いかと。
次巡も萬子か索子どちらかで決めて形を固定する打牌が良いかなー
結果、今回は間に合わなかったが、それなりの闘える手でブクブクの形で立直を受けるのはリスクが大きいかなと思えた。

松ヶ瀬選手へ12000放銃後の対応
松ヶ瀬選手は前局のイメージも利用してのノミ手で立直。
前局の放銃を引きずってもおかしく無いところでドラ暗刻の勝負手なので最後も無筋押してツモ番無し立直はメンタル的に良かったですね。
あれだけキツい展開で来た中で相手の手を過大解釈せずに、自分の手牌の価値を素直に評価し向かっていけたので今回の結果だけで不安になる要素は見受けられなかったですね。
むしろ、あの展開でも冷静に打てていたことは高評価でしたね。

瀬戸熊選手
東発の西を鳴かないのは全然ある選択かなと。
ただ、鳴く人は立直が来たら両面に手変わりしない限り降りるような
進行になるかと思うので、瀬戸熊選手のスタイルではないですよね。
惜しむらくは松ヶ瀬選手の親立直に回った局。
回った判断が悪いとは思いませんが、あの場面は松ヶ瀬選手が赤5m切り立直のため、4.6mシャンポン立直は1つの候補ではあった。
その選択を選べなかったことは結果として悔やまれる1打になったかと思います。

この試合は高打点が飛び交い、とても面白い試合だったかと思います。
それに巻き込まれただけの形になった丸山選手には不憫な半荘でしたが、内容は決して悪いものではないと思うので、この先も楽しみにしたいと思います。

それでは1局目はここまで。
2局目は次の記事で。