先日、今評判の「下流社会」を読んだ。色々な調査によるデータを元に推測され今後の社会を予想した内容だった。正直、大変面白かったし、勉強にもなったと思う。しかし、読み進んでいくうちに結局この書物の著者はもともと上流社会の人間だ。この本を読んでいると、どうしても下流の人間が今後の日本社会に増え続けていってしまう・・・ことを危惧している内容と思えた。戦後の日本の経済成長やバブル経済下のなかでの状況と、今の日本の経済状況をただ単に比較し、まるで経済が縮小化していくと日本という国が色々な意味で希望が、幸福感が薄れていくように書かれていたと思う。はたして、経済が以前と比べて勢いが弱まると人間は不幸になってしまうのか。経済情勢と人間の幸福感は完全な比例関係にあるのか。景気の後退により、国の税収が厳しくなり、国民が公的機関に勤める人間達への目が非常に厳しくなった。厳しい状況に置かれなくては、人間は排除、削減すべきシステムや人間が見えてこないのも現実。お役所仕事が許されなくなった。「下流社会」・・・色々なデータを用意して作った作品だが過去と今とを比較しただけの内容と受け取った。過去との比較からでは肝心の今と今後を予測する事は難しすぎる。肝心なのは今の分析だ、いまに間違いや落ち度はないか・・・いまがいまのままで今後は大丈夫か・・・。振り返る人間、比較を尊重する人間に本質的な今後の予測は不可能と思える。


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