ER最終回 (その①)。 | 初心者同志

ER最終回 (その①)。

私が1番大好きだった海外ドラマ【ER】

今期の第15シーズンで、ついに放送をすべて終了した。


最終シーズンには、ピーター・ベントン(エリック・ラ・サル)

キャロル・ハサウェイ(ジュリアナ・マルグリース)

ジョン・カーター(ノア・ワイリー)

ダクラス・ロス(ジョージ・クルーニー)

エリザベス・コーディ(アレックス・キングストン)

マーク・グリーン(アンソニー・エドワーズ)といった、


過去のレギュラーメンバーたちが、続々と再登場を果したそうで、

今から日本での放送が本当に楽しみだ。


視聴率が悪い期間がつづくと、それがシーズンの途中であろうと、

放送そのものが中止されてしまうことも珍しくない、

米国テレビドラマ界にあって

【ER】「シーズン15」というのは、かなり長く続いている

ように思える。


けれど、実際のところは、米国でもずっと視聴率は苦戦がつづいていた

ようで、「一体、いつ終わるんだろうか?」ということは、

毎年、本国の米国でもシーズンが終盤になる度に、

いつも囁かれていたという。


しかしその思いは、ずっと見続けていた日本のファンにとっても、

少なからず、同じだったのではないだろうか。


最終シーズンが、まるで、ちょっとしたお祭り状態のように、

過去のレギュラーメンバーたちが次々と復活して登場した、という現実は、

反対に言えば、それだけのメンバーが、これまでに次々と番組から

脱退していた、ということの裏返しでもある。


初期にいたすべてのメンバーが、次々と番組から脱退し、

番組タイトルが示すように、【ER】という舞台のみがそのまま残っていった

このドラマは、それでも辛抱強くずっと見続けてきたファンたちから

してみれば、

過去の黄金メンバーたちを懐かしみながら、すっかり弱くなった、

贔屓の地元プロ野球チームを愛するような、

思い出と愛着だけが辛うじてモチベーションでありつづける

という、古い作品にいつからか、成り果てていた。


まるでテロ組織を追いかける捜査官のドラマにでもなったみたいに、

突然スリリングなアクションシーンが増えてみたり、

患者たちそっちのけで、病院の同僚たちとの、恋愛や揉め事ばかりが

ドラマの主題になってくると、ときどき、このドラマのタイトルさえ

わからくなりそうになった。


初心者同志-ER 001


シーズン1から、ずっと見つづけてきた1人のファンとして

断言するならば、

やっぱり【ER】は、第8シーズンの第20話こそが、

最終回にするに相応しいエピソードだったのだ、と今改めて思う。


このエピソードの中で、ノア・ワイリー演じるカーターは、

落ち込んでいる、研修をスタートさせたばかりの新人医師に話しかける。


 「医者には2種類ある。

 自分の感情を殺して出さないタイプと、素直に従うタイプだ。

 後者の場合はときどき、気分が悪くなる。

 ここに駆け込む人たちは血を流し、助けを求め、死にかけてる。

 ・・・・・・助けないと」


実はこの言葉、第1シーズンの第1話で、カーター自身が

先輩からかけられた言葉とまったく同じものだ。


(しかも、声かけられた場所 〔ERの裏手〕、

声をかけられることになるきっかけ 〔散弾銃で正面から撃たれて

血だらけになった患者を、目の前にして気分が悪くなって〕、

という、状況までが一緒)


登場時、誰よりも未熟だった新人医師が、誰よりも

多くの失敗と成功を重ね、

ついにはER内で、誰よりも経験豊かで、腕の確かな医師となって、

当時の自分にかけられた言葉を、改めて噛み締めるように、

新人の医師へと伝える。


登場人物たちの成長物語を、まるで輪転させようとする

かのような、この象徴的なエピソードは、

まさに長くシーズンを続けてきた【ER】だからこそ描くことができた

最高の場面だったと思う


しかし、残念ながら、1ファンのそんな勝手な思いとは裏腹に、

それ以降も【ER】は終わることなく続いた。


なんとなく、視聴をやめるきっかけを失い、

ここまで見続けてきてしまった私としては、せめて最終回が、

長くつづいてきたこの作品の歴史を、

無駄にしない、素敵なものであって欲しい、と願っている。


それくらいのことを要求してもいいくらいの愛情は、

この作品に、ずっと、注いできたつもりだ。




この話題、もう少しだけ、次回につづく。