狩場カメラマンの撮影日記 〔3〕 | 初心者同志

狩場カメラマンの撮影日記 〔3〕

【短期集中連載!】


狩場カメラマン、須空腑万斎(すくうぷ まんさい)の撮影日誌 その〔3〕。


  ○月×日 曇り

■生粋の花火職人がいるという、某地方を訪ねる。

  なんでも、近隣の住人たちとの交流もほとんどなく、

  花火を打ち上げることにのみ、人生の全てをささげているという。


  そんな彼のことを、人は〝赤鬼〟と呼んでいるらしい。


  私が訪ねたとき、そんな彼の直弟子だという男が、花火打ち上げの

  レクチャーを受けていた。


MHF261



■地面の赤い土が、風に吹かれて舞い上がる音までが

 聞こえてきそうなほどの、冷たい静寂の中、

〝赤鬼〟と、その弟子〝青鬼〟が、花火を慎重に装填していく。


一瞬の空白の後、高らかにそれは炸裂した。


MHF262