学芸会の決戦!。
私の小学校では、毎年クラスごとにする発表会があった。
いわゆる学芸会なのだけど、小学生なので、
発表するその中身はといえば、大抵は唄だったり、踊りだったり、
童話の朗読だったりと、そんなに凝ったものはなく、
簡単にできるようなものが、ほとんどだった。
そんなあるとき、5年生の私のクラスでは、
演劇をしてみよう、ということになった。
それは、ちょっと考えると、思いついて当然のアイデアなように
思えるんだけど、ちょっと違うんだ。
これまで、この発表会で、実際に演劇をやったクラスは、どこにもなかった。
なぜなら、もし本当にやるとなったら、稽古をする時間だって必要だし、
道具や衣装だって、自分たちで用意しなくちゃいけない。
小学生だけでやるには、それはちょっと、高すぎるハードルだ。
でも、やってみよう!ということになった。
反対もあったのかも知れないけど、それは記憶にない。
最終的には、みんなでやる気になって、決定したのだった。
そのとき私はといえば、当然、賛成派だった。
お芝居するのが楽しいかどうかは別として、
唄を歌ったり、踊ったりするのが、もう嫌だったのは確か。
自分たちでやるのは勿論だけど、発表会でも、延々とそんなのを
見せられるので、発表会のある日というのは、退屈でしかたなかったんだ。
だから、誰もやっていないお芝居、というのは、とても楽しそうに思えた。
ただ、どんな演目にするかまではそのとき決まらず、
それはクラス全員で、後日までの課題として考える事になった。
さて、当時クラスの図書委員をしていたこともあって、
図書館によくこもっていた私は、その演目を、ぜひ自分で決めたい!
と考えた。
図書館にある本だったら、かなり把握していたので、
お芝居をするのに適した物語を見つけるのなら、
自分以上に適任者なんていないぞ!というくらいの気持ちさえあった。
のだけど、それがとても甘い考えだったことを、
私はすぐに知る事になるのだった・・・・・・。
ということで、明日につづく。